佐「どうして九月生まれは多いの?」吉「量産型だからだよ」
2012/12/24 21:04


秀悟「あ…そろそろクリスマスか…まぁ、俺彼女なんかいないし寂しい一人クリスマスなんだろうな…仕方ないか(´・ω・`)」


*22日

夜紗「今日は城下の神社で煤払いがある。霊験あらたかな戦神が奉られ秀吉様も出陣前に戦勝祈願に参られた由緒ある社だ。お前も豊臣家の家臣なら当然手伝いに来るよな」
秀悟「は、はいっ!(夜紗さんは信心深いんだっけ…クリスマスには一番縁遠いなぁ)」

22日は夜紗さんと清掃ボランティアでした


*23日

佐紀「あ!おはよう!ちょっと手空いてるかなぁ…お正月の支度手伝ってくれる?佐紀ね、これから殿下と於拾様の付添いで京の御所に行かなきゃならなくて…はわわ忙しいよぉ」
秀悟「大丈夫ですか!?手伝いますから、無理しないで下さいね…(佐紀さんは仕事でクリスマスどころじゃなさそうだ…殿と過ごすのかと思ってたけど意外だなぁ)」

23日は佐紀の代わりに石田邸でお正月の支度ボランティアでした



*24日

秀悟「はあ…結局誰とも何の約束も出来なかった…一人クリスマスだし今日は引きこもってようかな…(´・ω・`)」

にいな「ねえ湯浅殿、付き合ってくれる?」
秀悟「えっ!?」
にいな「参賀のために兄上が今日上洛するの。腕試しを挑まれるだろうから今のうちにすこし身体を温めようと思って。乱取りの相手になって」
秀悟「ええええ」
にいな「ちはやは出払ってて居ないし。本当なら主計様くらい腕の立つ方に相手して欲しかったけど…妥協する」
秀悟「俺って妥協案なんだ…」
にいな「いいから木刀を持って。まずは組み討ち五十本、いざ!」
秀悟「ちょっと待てって…うわわわ」


三時間後


にいな「ふう、良い汗かいた。ありがと」
秀悟「…………(声も出せない)」



秀悟「結局イブだって言うのにしたことと言えばにいなと鍛錬だけ…虚しすぎる」
吉継「こんな所にいたか。今日は客が多いから手伝ってくれ」
秀悟「あ、はい」


吉継「年明けに国元に帰る人も多いからな。そういう奴らは今日挨拶回りをして明日都を発つんだ」
秀悟「へえ…戦国時代はクリスマスにもう里帰りするんですね」
吉継「庫裏巣鱒…なんだその神々しくも不味そうな魚は」
秀悟「妙にボケが高尚でつっこみ辛いです殿」
※庫裏(くり)…お寺の居住区域


そんなこんなで24日夜


「刑部殿にはお世話になりまして…」
「国元でもどうぞ御健勝で、さぁ一献」


秀悟(殿すごいな…お客さんが来るたびにお酌して飲んで…小さい酒杯といってももう二十杯は下らないよ)


佐紀「はあ、間に合った!」
秀悟「佐紀様、こんばんは」
佐紀「殿下のところも挨拶回りで一杯なんだもん、案内してたら邸に戻るどころか夕餉を食べる暇もなかったよぉ」
秀悟「お疲れ様です。あ、お膳持ってきますね」
佐紀「わぁいありがとう!」

夜紗「お前も来てたのか」
佐紀「夜紗珍しいねぇ、殿下のとこにいると思ってた」
夜紗「……いるつもりだったんだが、高虎が徳川殿を連れて顔を出しやがったら速攻で逃げてきた」
秀悟(なんていうか、もはや様式美…)
夜紗「年の瀬にあの顔は見たくないんでな」


弥雲「大谷はん毎度おおきに〜」

夜紗「あの顔も見たくなかったな!チッ!」

秀悟(うわぁよりによって犬猿の二人が鉢合わせしちゃったよ…)

秀悟「こ、こんばんは小西殿」
弥雲「まいど〜、せやけど今うちめっちゃ気分悪ぅてなぁ…気ぃ損ねたらごめんなぁ」
秀悟(怖いよ!あからさまな皮肉と夜紗さんを睨む目線が怖いよ!)
弥雲「はぁん湯浅はん可愛ぇなぁ…その押しか弱い目ぇがよろしわぁ。大谷はんに従う姿もよう似合っとるさかい、うちの目ぇの保養のためにもっと近うくっついて欲しいわぁ」
秀悟「えぇっ!?俺と殿はそんなんじゃないですよ、佐紀様に怒られますよ!!」


夜紗「うわ腐女子きめえ」
弥雲「俺女が痛い口抜かすわぁ」

秀悟(やばい…一触即発ってやつだ)


秀悟「さ、佐紀様…喧嘩止めて下さ…って!」
佐紀「おにゃかいっぱい……むにゃむにゃ」
秀悟「寝ちゃったよ!!でも散々働いてたの知ってる身としては起こせないよ!!」

弥雲「表出て白黒つけよか!」
夜紗「ああ望むところだ黙らせてやるよ」

秀悟「うわわわ火花散ってる、でも戦姫に俺なんかがかなう訳ないし……」


どすっ(鈍い音)


弥&夜「「うぐ……」」失神

吉継「人の邸で暴れてんな馬鹿どもが」

秀悟「と、殿ぉぉぉ!!!物騒にも普段使いの愛刀持ってますけど当然峰打ちですよね」


吉継「佐紀は…寝てるか、まぁ働きづめだったしな…部屋に運んどいてやってくれ。そこの馬鹿姫どもは玄関にでも投げとけ、家臣が拾いに来るだろ」

秀悟「(なんて扱いの格差…)あれ、殿はお出かけですか?もう夜ですよ」

吉継「ああ…高虎の邸で飲んでくる。あんな小さい杯じゃ足りないからな。お前も来るか?」

秀悟「え、遠慮します……飲めないんで」

吉継「高虎も一滴も飲まないんだけどな。あいつは自分よりも人が飲んで酔うのを見るのが好きらしいから。趣味悪いよな」

秀悟(もてなし好き…にも思えるけど藤堂殿の性格からして確かに一人だけ素面で高みの見物を楽しんでいるような気が…)

吉継「俺は酔わないから奴曰く面白味がないらしいがな。まぁ有り難いタダ酒だから遠慮なく浴びてくるよ」

秀悟「はい、いってらっしゃいませ」

吉継「……そうだ、ほらこれ」

秀悟「……?」

吉継「ディジー卿に聞いたが西洋では今晩から数日をかけて神の降誕を祝うそうだな。多忙な使用人達は祝うことも出来ないから主人は労いに一日の休みと贈り物を渡すと聞いた。少しだが小遣いだ、明日は好きに過ごせ」

秀悟「あ………ありがとうございます!」


秀悟(そんな風習は初耳なんだけど…本場のクリスマスにある風習ってことかな…まぁ…現代日本人の年中行事っていい加減だし…でも、こんなクリスマスも悪くないな)


そのころ松永久秀は勝手に休暇を取ってry

えーと、めりーくりすます!\(^o^)/



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