遙か4を性転換と以下略‥伍
2012/10/13 16:41


三国6発売決定がなんか羨ましいです。

久しぶりに遙か4を序章からやり直してみたんですが、楽しいねこのゲーム。
プレイヤーおいてけで進む異世界というのはファンタジー畑の自分に馴染んでる気がします。
何たって柊さんが美人だしry


↓以下ネタバレ有り作文
風早さんは「わたし」で
柊さんは「わたくし」の一人称だったら良いなと思ってます。


柊さんによってふらふらにされた千尋を助けたのは、何と刀を持った風早だった‥ズバァン!

「無事ですね?遅れてごめんなさい、千尋」
「風早‥その剣は‥」
千尋はうっすらと彼女の背中に既視感を覚える。
(俺は‥剣を持って戦う風早を知ってる気がする‥)
頭を押さえる千尋を庇う風早に、柊は大仰に肩を竦めた。
「あぁ‥困りましたねぇ‥。すぐに破れる結界ではなかったんですが‥やはり貴方には敵いませんか‥。五年も安穏と暮らしていたというのに変わらないのですね」
「光栄なお言葉をどうも。そういう貴方の趣味の悪さも相変わらずですよ‥柊」
風早は営業スマイルで答えながらも、剣の切っ先はまっすぐ柊を捉えていた。
「千尋、下がっていて」
ちらりと顧みた風早が言う。
「彼女‥大分危険ですから」
「困ります、風早」
自らの肩を抱くようにして、柊は眉を顰めた。
「皇子に嘘を吹き込まないで下さいな、私の印象が悪くなってしまいます」
「心配しなくても、十分悪い事をしてるじゃないですか‥中つ国を裏切り、常世に付いて‥」
僅かに険のある風早の声音にも柊は動じた様子すらなく、寧ろ面倒そうに溜息をつきながら頬に触れた。
「はぁ‥その程度の事で恨まれても私が困ります。仕方のない事だとあれほど申しましたのに‥」
「嫌になるほど変わってませんね‥」
「どういう事なんだ、風早‥」
風早の腕を掴んで千尋が尋ねた。
「彼女の言葉は本当なのか?」
「それは‥」
「俺に昔の記憶がなくて、誰もそれに触れようとしないのは‥何か理由があるんだと思ってた。けど、真実を知りたいんだ‥教えてくれ、風早の言葉なら何だって信じるから!」
言い淀む風早に千尋は必死にまくし立てる。
「‥‥もう黙ってはいられませんか‥」
千尋に向き直り、ぽつりと風早が重い口を開いた。
「私たちは‥この世界の人間ではありません。皇子は、ここから時空を越えた遙か遠い世界のお生まれなのです」
「時空を越えた‥そこが「豊葦原」?‥じゃあ俺は‥」
おもむろに生じた僅かの隙。
不意に柊が組んでいた腕を解いて千尋に向けて指を鳴らした。
「っ!‥ぐ‥うあぁっ!!」
「‥術が、千尋‥!!」
風早が気付くより数瞬速く、見えない光が千尋の身体を撃ち抜いた。
耐えきれず、千尋は胸を押さえるようにして崩れ落ちる。
「大人しくなさい、風早。如何な貴方でも、流れる時は止められません」
駆け寄ろうとした風早に指輪から突き出した暗器を向け、柊が凄艶な微笑を見せた。
「さあ、見守りましょう?今この時こそ、我が君が深き眠りより目覚める祝福の瞬間なのですから‥」


(赤い夕陽に妙な想いを感じたのは‥炎に消えた故国を思い出すから‥だったのか‥)
幻のようにぼんやりしていた記憶が、感覚を伴ってはっきりと蘇ってくる。

『良いか、私が戻らなかったら‥』

声と共に、背の高い一ノ君が頭を撫でる感触を思い出す。

『お前がこの弓で‥豊葦原を守れ』

そう言って一ノ君は千尋の手を握りしめた。
次第に視界が白い光に染まって‥。


「これは‥天鹿児弓‥」
目を開いた千尋の手には、記憶の中で一ノ君に託された翡翠色の弓があった。
「あ‥兄上‥」
呆然と呟いた千尋に、柊は片腕を折り、深々と頭を下げた。
「お慶び申し上げます、我が君。御気分は如何ですか?」
「柊‥お前は何を考えて‥本当の目的は俺じゃないんだろ‥?」
ゆっくり立ち上がりながら千尋が問う。
「私を嫌いましたか?」
柊は初めて暖かみのある声で呟いた。
「嫌って下さるなら、きっとその方が宜しいのです。そうでなくとも、皇子に定められた運命は苛烈なのですから」
ちらりと楽しげなものが浮かぶ目線を千尋に投げる。
「まだ慣れぬ内は記憶に惑うこともあるでしょう。しかし、御安心下さい。その弓と兄君の御遺志が我が君を導いて下さいます‥戦のただ中、人の世を定める伝承へ」
「伝承‥?」
千尋が反駁しかけた時、辺り一面の淀んだ空気が揺れた。

(遠神、恵給え 八十禍事を‥ry)
かすかに届いた声に柊が小さく舌打ちをして、何やら術を呟く。
途端に熱風のような、炎にも似た衝撃波が降り注ぎ、彼女の放った術と相殺の小爆発を引き起こした。
「避けられたか‥タイミングはよかったのに」
「那岐‥!」
気怠そうに現れた那岐は、手にした勾玉の御統を弄びながら溜息をついた。
「お前まで‥そんな魔法使うなんて‥」
完全に付いていけない千尋を後目に、柊は乱れた髪を梳きながら口を尖らせた。
「鬼道使い‥その若さで随分と言揚げに迷いがないのですね‥さすがは四道将軍最後の弟子。貴方まで異界にいたとは思いませんでしたが」
「誰だって関係ないでしょ」
那岐は相変わらずの人を食った笑みで、持った御統を揺らして柊を指差した。
「ここで消せば二度とお目にかからずに済むし」
「‥結局戦わないとなりません?」
柊は困り切ったようにああ、と顔を背ける。
「貴方達を一度に相手するなんて‥とても私には勝ち目がありません‥仕方ない」
隠した指先が小さく印を結んだ。
「不本意ですが助力を戴きましょう」

呪印を結んだ彼女の影から音もなく黒いものが現れた。
その黒は次第に外套で全身を覆い、巨大な鎌を手にした人の姿に転じていく。
「土蜘蛛を召喚するなんて‥」
苦い顔をする風早と那岐に、やっぱり千尋は付いていけない。
「土蜘蛛‥あの人が?」
しかし敵意だけとは言えない不思議な感覚を千尋は内心訝しんだ。
「さあ、貴方のすべき事は解りますね。私に力を見せて下さいな」
華奢な肩に触れて囁く柊に、土蜘蛛はこくりと頷いた。
「ろくでもないね‥。風早、もう少し友達選んだら?」
「あはは‥正論過ぎて耳が痛いですね」
意外に身軽な動きで那岐が風早の隣に飛び退いてくる。
二人で千尋の脇を守るようなポジション。
身構えたと同時に土蜘蛛の鎌が振り下ろされた。


まぁ何とか撃退したと言うことで、マジごめん遠夜


「‥神子‥」
一言だけを残して、土蜘蛛は再び影の中に溶け込むように消えていった。
「黄昏時だというのに夜の眷属である土蜘蛛を退けるなんて‥さすが我が君、神に愛される御方に相応しいお姿です」
柊は諦めたようにかぶりを振った。
何処からともなく風が吹き抜けていく。

「されど、まもなく世界は動き出します、我が君」
「待て、柊‥っ!」
次第に強くなる風は青い光を伴い、渦になって辺りを吹き荒れた。
「すべては規定伝承のままに‥」
くすり、と小さな微笑を残して柊の姿が消えた。
やがて光は千尋を捕らえ、海とも空ともつかない時空の狭間へとその体を投げ出した。

序章まるっとやらかしてしまった(゚Д゚)
最後流れ星のアシュ入れてないけど‥まあ、うん





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