朝から遙か4を性転換と辻褄ry‥肆
2012/10/13 16:40

朝からネタバレ上等でごめんなさい。
そういやディランディ兄弟(仮)の送迎用に本当にだぶるおコンプリベストを借りてきてしまいました。



やけに柊さんのシーンだけ真面目↓

何かを察知したような風早と那岐に、千尋は戸惑いがちに首を傾げる。

「え、二人ともどうしたんだよ‥?」
「別に‥」
「えっと‥ごめんなさい、用事を忘れてたみたいです」
そっぽを向いた那岐の隣で風早は苦笑いで両手を合わせた。
「昔の友人に会う約束があって‥先に帰っていて貰えますか?」

那岐が小声で風早を小突く。
「今日、那岐の担当だけど」
「多分‥今回は私の知り合いだと思うんで。任せて下さい」
軽い目配せに、那岐はあっさり頷いた。
「ふーん。じゃあ任せた、楽出来るなら別に構わないし」
置いてけな千尋は完全についていけない。
「ああ、こっちの事ですから
千尋の不得要領に気付いた風早はひらひらと手を振るが、不意に何かを思い出してスーツの懐から青い宝玉を取り出し、彼に手渡した。
「そうだ、これ。預かって貰えます?」
「何、これ宝石かなんか‥?」
「お守りみたいなもので‥うっかり入れっぱなしにしてたんです。無くしたら困るんで、お願いしますね」
宝玉を乗せた掌をきゅっと握らせると、風早は「じゃ、すみません」と残して慌ただしく教室を出ていった。

「好き勝手言って出てきやがった」
「急用なら仕方ないって。ほら、俺らも帰ろ」
むくれた那岐を連れて帰路へ。
「お腹減った‥今日の夕ごはん何?」
「何って今日は那岐が作る日だろ」
「那岐が作るとろくなモノにならないよ」
「うっ(蘇るトラウマ)」
「那岐もどうせ食べるなら美味しい物が良いし。作って、千尋」
「こないだも同じ手使ったよなお前‥!」


中略‥那岐ごめん超ごめん
何か二度目の外出理由は皇子にしたら微妙に女々しかったので、こういうあらすじで行ってみます。
帰宅した千尋は携帯か何かを高校に忘れた事に気付き一人で外出。
無事携帯を確保したものの、季節外れの雷鳴に「雨だヤバイ」と急いで帰ろうとした。
柊さんお待たせ‥!


「あれ‥?全然晴れてる」
さっきの雷は何なんだと怪訝な千尋は、桜の下に佇む見慣れない女性を見つけた。
(あの人は‥)
ふと、顔を上げた彼女と目が合う。
「神子様‥」
呟いた彼女は歩み寄るなり、千尋の手を両手で押し戴いた。
「神子様、お待ち申し上げておりました。貴方に会う日を待ち焦がれていたのですよ‥私の予想以上に麗しくなられて‥」
「え‥俺のこと?」
千尋キョトン。
(長い髪に眼帯‥服も何か現代の雰囲気じゃない‥それにこの人、笑顔なのに凄く冷たい)
「貴方は‥俺の知り合いですか?」
「私をお忘れになってしまったのですか‥?寂しいです‥幼い頃に何度もお会い致しましたのに」
(幼い頃?‥じゃあ、俺の喪った記憶の事も‥)
「まあ‥私も大分変わりましたから、解らないのも無理はありません」
彼女は小さく苦笑して眼帯に触れた。
「私の名は柊。皇子の最も忠実なしもべにございます。どうぞ、お見知り置き下さいませ」
瞳を伏せて会釈した柊に千尋はまた違和感を覚えた。
「皇子、って‥誰かと勘違いしてない?俺は皇子なんて柄じゃ‥」
「間違いではありません!」
遮るようにして柊はきっぱり言い切った。
「他の誰が間違おうとも私は過つ事は出来ません。貴方は神子、私に流れる星の血脈が、貴方こそが我が主・龍の神子だと告げているのです」
ふわりと柊の手が千尋に伸ばされる。
「葦原千尋‥あなたは豊葦原の王となるべき方。真の名は、中つ国の第二皇子‥二ノ君」
「豊葦原?‥二ノ、君‥?」

『神子である私たちが中つ国を‥豊葦原を守るんだ』

強烈なフラッシュバックと頭の痛みが千尋を襲った。
「今の声は‥」
「本当は皇子も覚えておいでなのでしょう?豊葦原の風光も、皇子の誇りも」
「知らない‥そんなもの、俺は‥っ!」
苦痛ごと振り払うように柊を突き放そうとしたが、全く力が入らない。
「何とお労しい‥我が君」
演技がかった表情で愁う柊はそっと歩み寄って千尋の顔を覗き込んだ。
「俗気に毒され胸の内を踏み荒らされてしまったのですね?」
彼女の唇が笑みを形作る。
「私が慰めて差し上げましょう‥」
千尋の頬を包むように伸ばされた掌から、また何か引きずり出されるような感覚を覚える。
「やめろ、俺に触れるな‥!」
悲痛な拒絶も解さず、彼女の指先が頬から輪郭をなぞるように触れた。
(駄目だ‥頭が真っ白になる‥)
顔を近付け、触れ合うほどの距離で千尋の表情を眺めながら柊はうっとり隻眼を細めた。
「苦しいのですか?お可哀想に‥されど、下された天命は受け入れる他ないのです」
千尋の脳裏には見た事のない宮殿や森林、金の草原が過ぎる。
(知らないはずなのに‥どうして‥こんな胸が苦しいんだ‥‥)

懐かしい想いに囚われ、意識を手放し掛けた刹那。
空を切る鋭い音と共に、柊が身を翻して千尋から退いた。
途端に意識が現実に連れ戻される。

「そこまでにして貰いましょうか」
「か、風早‥」

ぼやつく視界の前にいたのは、両刃の刀を構えた風早だった。


柊さん‥私も待ち焦がれたよ。
こんなSっ気たっぷりな柊お姉さんのスチル見たい、その一心がこの熱狂をやらかしました。
よし次もやる、需要無くても。





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