遙か4を性転換と辻褄合わせしてみた・弐
2012/10/13 16:37


テラネタバレ・資料集未読なので見たくない方はスルーして下さい。

遙か4はイベント回想がスチル使用シーンしかないから何とも使いづらいですね。
我が家はWii版な上に音声消してるので、下手すれば遙か3より動作はサクサクですが、どうもかゆいところに手が届かない仕様がもどかしいです。

遙か3も4も良作だと思うんですが‥モニョモニョ。
しかしまだ飽きないんですよこれが。
うっかり柊さんのデコメ絵文字とか作っちゃった位です。



序章の序盤をうろ覚え捏造で書いてみた。

「‥兄上、本当に行くの?」
「ああ、もう決めたんだ」

数年前、嵐の夜。
深夜に紛れるような暗い外套に身を包んだ一ノ君は弟の目線に合わせるように膝をついた。
「龍神の許しも得られなかったんだ、こんな事を女王が許すはずはない。だが行かなくてはいけない、これは私の意志だ」
「意志‥?」
問い返した声に一ノ君ははっきり頷く。
「そうだ、きっといつかお前にも解る時が来る」
一ノ君がおもむろに手を翳した。
きんと甲高い音が鳴り、淡い光の中から翡翠色と銀色の美しい装飾が施された長弓が召喚される。
「‥!」
突然現れた弓にはっと瞠目する弟に、一ノ君は小さく笑いながらそれを握らせた。
「これをお前に託す」
「兄上!」
困惑する表情を励ますように、きらきらと透ける金色の髪をそっと撫でる。
「私が戻らなかったら、お前がこの弓でこの国を‥豊葦原を守れ。大丈夫、お前なら出来る」
言葉だけを残し、突き放すようにして一ノ君は背を向けて走り出した。
「待って、兄上‥絶対帰ってきて!」
弟の悲痛な叫びに、雨夜に消えていく一ノ君は背を向けたまま、片手を上げて小さく応えるのみだった。

※※

「‥待たせたな」
程なくして、宮殿の密かに開けられた門から一ノ君が姿を現した。
彼の前には同じように外套で顔を隠した青年が待ちかねていたとばかりに歩み寄る。
「お別れは済んだか?」
「ああ、後は弟に任せてきた」
「二ノ君か‥悪いことしちまうなぁ。俺の妹と変わらないくらいだってのに」
閉ざされた門の向こうに視線を投げながら、わずかに表情を曇らせた青年に、一ノ君は小さく笑った。
「平気さ‥あいつは俺の弟なんだぞ?」
「‥皇子、羽張彦」
音もなく二人の背後に女性が顔を出した。
光を絞った小さな灯火を手に、窘めるように口元に指を当てる。
「間もなく見回りがこちらに来ますよ。あちらに馬を用意しましたから、急ぎましょう」
慌てて口を噤んだ一ノ君と羽張彦に、彼女は導くように灯火を差して都とは反対方向の闇に向けた。
「解った、行こう」
「さっすが柊♪」
「あ、貴方は徒歩ですよ」
「えっ」
これから始めようとする無謀な企みを韜晦するような笑い声を潜ませ、三人は夜に紛れて走り出した。

※※

‥名君になる、と嘱望された兄は、強さも高潔さも俺にとって憧れだった。
しかし、兄は一度だけ俺に嘘をついた。
あの夜以来兄が橿原宮に戻ることはなく‥一ノ君の失踪から5年の後、中つ国は滅亡した。
(‥あれ?俺は何を思い出そうとしてるんだろ)
途切れ途切れに思い出す兄や国の記憶とやらは、頭から存在を切り離され、何かで塗り潰されたようにまるで実感を伴わない。
(「それ以外」が全く無いのも理由かもしれない)
うっすらと目を開ける。
視界には燃えるような夕景がめいっぱいに広がっていた。
(ああ‥でも、夕日を見てると何か思い出しそうになる)
足元にきつく閉じられた記憶の蓋が、不意に緩んで開いてしまいそうな思いに囚われる。
「どしたの‥千尋、飽きた?」
はっと顔を上げる。
そこは高校の教室。
千尋は那岐と二人きりで居残り勉強の真っ最中だった。


とりあえずここまで


一ノ君率いる龍神討伐クラブがやたら好きです。
風早さんや葛城将軍達を足した昔の修行中な皆も好きですけどね。
ほとんどゲームで出ないから性格の作りようがないんですが多分朔兄さんより出来た神子だよ一ノ君は‥。

でも一ノ君死後から中つ国滅亡までの○年間柊さんは何してたんですかね。
片目失明するほど怪我してたわけだし、
熊野のバーチャンは柊さんを「テメーどの面下げて来た」的に言ってたし、
一応は一人で中つ国に帰ってきたようだけど、だとしたらよく無罪放免で済んだもんだ‥あの恐怖国家で‥gtbr

しかし仮に目を瞑って貰ったとしても滅亡のゴタゴタに紛れてさらっと常世国に逃げちゃう柊さんの処世っぷりは堪らないですね。
あー好きだー(*´д`*)





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