注意
この夢は、男でもなく女でもない身体(両性具有)の持ち主の夢主が出てきます。
体を交える描写もあります個人の想像物なので生物学的に反したものかもしれません
賛否両論あると思いますが、
閲覧は自己責任でお願い致します。
苦情は受け付けません。
あくまでも個人的な考えの設定です。

以上踏まえて大丈夫なかたはどうぞ。







我ながら自分の身体は不可思議だ。男性の総称である下半身のあれがついているのに、女のように胸がでかい。

容姿も体つきもどちらかといえば女性的な方だが、れっきとした男性のソレが存在する。

初めは奇妙だと思ったし周りにいう事すら出来なかったが、どうやらここの男どもは見た目からしてしか理解ができないらしく私のことを女のように扱っていて

まあ、男性女性どちらかと問われれば
どちらでもない。としか答えない。

そんな中他の男どもの中でも特に私の体に執着している者がいる。名は小狐丸。
毎日のように私が風呂へ行くと当たり前のように着いてきて、我が物顔で一緒に入る。初めこそは戸惑ったが、あまりにもしつこいので慣れてしまった。
しかし私が着物を脱ぐ姿をまじまじと見つめた後、裸体を恍惚とした目で見とれるこいつにはやはりなにか奇妙な気持ちを覚えるもので、
いつも戦闘から帰省するとブラッシングを要求するわ抱き着いて「主様ぬしさまー!」と懐かれてることもあって今では師弟のような仲とでも例えようか。

「小狐丸、その長い髪を洗うの大変そうだな。手伝ってやろうか?」

毎日丁寧にその綺麗で長い髪を洗うのに時間をとられる小狐丸はいつも洗い終わった後には体が冷え切ってしまっているものだから、いつもそれが気になっていた。
私がふと声をかけるとその切れ長の目を最大限に開いて輝かせ、「よ、よ、良いのですか!?」と歓喜の声をあげた。
肯定の意も兼ねて湯船からあがり小狐丸の後ろに立ち「ほれ、いつまでもこちらを見てないで、前を向いてくれなきゃ洗えないだろう?」と言えば幼子のような笑顔を見せてくるりと前に身を正す。従順な犬のようだ。いや、正確には狐、か。
「主様に洗っていただけるなんて至極の極みでございます。」
「そうか、それにしても本当に長くて綺麗な髪だな。羨ましいくらいだ。」
私は面倒なのが嫌いで髪を伸ばしておらずいつも短く切ってしまう。伸ばしたとしても肩につくくらいで。
「主様の髪も漆黒の黒で小狐丸はとても好いております。」
「それは有難いな。」
ははは、と笑いながら温かな湯で仕上げに髪を流してやると「有難うございます。」と清々しい顔で前髪をかき上げた小狐丸。いつもと違い濡れた髪をかき上げる仕草といい、前髪で隠れていた部分がおでこまで見えた顔といい、あまりにも綺麗でつい見とれてしまった。水も滴るいい男とはまさにこのことだ。
「主様、次はこの小狐丸が主様を更に綺麗にして差し上げます。」
「いや、私はこの通り髪が短い。一人で十分だよ。」
そういうと小狐丸は残念そうに眉を下げた。なにかお礼がしたいらしい。
「では!お背中をお流し致しましょうぞ!」
ああ、そうだ背中なら丁度いい届きにくいところもあったものだ。「では頼む。」と言えば尻尾が水を弾く音が聞こえた気がした。やはりどちらかというと忠犬のような気がするな。
背中を流してもらうのはいつ振りだろうか。やはり気持ちの良いものだなあ、と背中を委ねていると、ふと小狐丸の手が胸元をかすった。びくり、と体が揺れる。「小狐丸、前は自分で洗うからそこはしなくていいぞ。」そう言い伝えても手は優しく胸横や胸のふくらみ部分の弾力を楽しむように行き来する、これは参った、完全に隙を作ってしまったな。
「主様、前々から思っておりました。主様には女性の体をしていながらも、その、」言葉が見つからず詰まる小狐丸に「ああ、どちらもあるな。」とやんわり言うと「ええ。」と一言。次いで「主様は、いつも女性の着物をお召になっております故、小狐丸は不思議なのです。」確かに、誰しも私の体を見れば不思議だと思うだろうゆえに私自身も不可思議だと思うのだから。しかしながら小狐丸は私に何を要求しているのであろうか。女か男か、そんな答えは求めていないと見た、とすれば何なのだろう。
黙って考えを巡らせていると、小狐丸の指先が腰をなぞり私の先端のに触れた。
他の男に比べれば小ぶりではある男性器に触れるのは後にも先にも私以外はこやつが初めてだった。初めて触れられた刺激に驚き体が自然に跳ねる。
「こちらも、やはり感じる、のですか?」
「ちょ、小狐丸…っ!」
耳元に熱を含んだ声で囁かれ私のオスの部分がひくつくと同時にメスである中もうずく。初めての感覚に鳥肌が立ち恐ろしくなる。が、小狐丸は私の待ったの声を聞かず何もできなくただ固まる私の体に触れていく。
「ここは、どうですか?」
胸の突起をつままれ全身に電流が走ったような感覚に襲われ思わず「ひっ…」と声が漏れた。気持ちいいのか悪いのかはまだ分からない。ただただ違和感だけ。
「主様…私はずっと主さまを慕っていました、今も。それ故に主様の全てが知りたいのです。誰も知らない主様を…見たい。」
耳元で熱く語られた想いを恋心と受け取っていいのか否か、迷う私の気持ちを発す前に顎を掴まれ前かがみになった小狐丸の唇と私の唇が重なった。
重ねるだけの口づけになんだか少し寂しさを感じてしまい離れていく唇を目で追っていると「欲しいですか?」と唇に指を当て艶やかに微笑む小狐丸。思わず頷いてしまった。欲望には逆らえない。



小狐丸の膝の上に向かい合うように乗って首に手を回し片手は濡れた長い髪に指を絡ませる。それに答えるように小狐丸は顔中に口づけながら片手は乳房を片手は私の雄と自分の雄を片手で包み上下した。もう理性なんてとっくになくて。

初めて交わす口づけがこんなに幸せなものだと、初めて愛し合い触れ合うのがこんなにも気持ちいいことなんだと体中が歓喜の声をあげていた。また小狐丸も同じだといい。
「…あ、小狐丸…んん、なんか、あ、くる…くるの…っ」
快感に身を委ねていたらふと下半身のモノがだんだん熱くなり全身の快感がそこに集中する。なにかすごい波が襲ってくるような感覚で怖くて小狐丸の頭を抱きかかえた。
「主様…大丈夫です、この小狐丸がちゃんと見ております…っ」
その言葉を聞き終えたと同時に自分の中から何か熱いものが…
「あ…っんぁ、」
雄の先からドロリとした白いものが溢れたのを見てこれが自分自身から出たのかと思うと驚きが隠せなかった。それと同時にとてつもない脱力感。ふわふわとした視界の中で小狐丸が行き詰まった声で発した言葉に私はとても驚いたのだ。
「主様…私は、主様の中でイきたい、です…」
「な、か…?」
その時私は一瞬今まで熱かったものが冷たく感じた。中とは、今の状況からだと私は男として見られているのか、それとも女なのか。原点に戻ってしまった。力なくうなだれ白い液をだらしなく零したままの自身を見て涙が出てしまう。私は、自分がどうありたいかなんて今までなにも考えてこなかったのに、今この状況でこんなに涙が止まらないなんて…
小狐丸は少し黙りこみ、そして泣きじゃくる私の顔を両手で包み目と目を合わせ真剣な眼差しで私に聞く。
「主様は、自身の事を男でも女でもないとおっしゃる。それは本心なのですか?」
「…わ、からない…、でも、怖くなった…っ」
わなわなと震え涙で顔を濡らし冷えていく不可思議な体。
小狐丸は私を抱きかかえ温かな湯船へ共に沈む。
肩に掴まったまま泣きつづけることしかできない顔さえ見れないみっともない私。
小狐丸はただただ背中をさすり続けて、すう、と息を一息吸い。なまえ、とより凛とした声で私の名を呼んだ。
いつもと違う呼び名で呼ばれ驚き小狐丸を見れば優しく目を細め
「なまえを愛しているのです。私にとってなまえは主であり愛しい方なのです。」
優しく私の目じりの涙を指ですくい、「なまえは?」と問う。
こんなに愛されたのは初めて。こんな私を心から愛して理解してくれるのは小狐丸だけ。その想いを込めて、「私も、小狐丸を愛しています…」そう紡げば
「私を愛してくださるなまえを。女性として、抱きたい。」小狐丸から私の心を導いてくれるようなそんな言葉だった。見つけたかった、自分では見つからなかったものをこの人が見つけてくれた。私は両方の性を持っているが、きっと心は女だと、そう叫んでいたのを強がって押し殺していたのかもしれない。

「私を…、女として愛してくれる…?」
堪えられない涙と共に発した言葉に小狐丸は「喜んで。」と抱きしめてくれた。




恐る恐る足を開けば男のソレの下にある女性特有の入り口はちゃんと存在していて、小狐丸の指が初めて入り口の中に押し入る。ぬるりとしたそこは次の刺激を欲しがっているようにきゅうきゅうと指を締め付けるのがわかる、それに答えて指をまた増やし中をかき回す。

「んぅ、あ、こぎ、つねまるっ、あ気持ちい…そこ、いい」
ざらりとした内壁を押し擦るようにされると背がのけ反り帰るほどの快感が押し寄せる、もっともっとと自ら腰をゆらしてねだる姿に小狐丸は気を良くし、さらに快感を与えてくれる。ぎゅっと目を瞑りナカが締りびくびくと震え達した。

「主様、私も、そろそろ限界です…っ」
語尾を言い終わると同時に達したばかりのナカに小狐丸の雄が挿れられる、私のと比べ物にならない大きさのソレは私の内壁をぐいぐい押し入ってくる、もう限界に近いソレの先走りと私のナカのぬめりで卑猥な音が響く。

「主様のナカ、すごく、気持ちいいです…」
ふにゃりと笑いながらも快感と限界を交えた雄の顔をした小狐丸が私の顔を見て深く口づけた。きゅうっとナカが今までで一番強くひくつく、

「あ、主様、そんな締め付けちゃ…もう、私…」
「小狐丸…っ」

勢いよく腰を打ち付けナカに熱いものが注がれていく。小狐丸は湯船の橋に手を付きながら私に寄りかかる。この重みが好きだと思った。

「あなただけですよ。こんな私が見られるのは」

ぽつり、私が小さくそう呟けば

「私は幸せ者ですね。」

と今までになく優しく囁いてくれた。
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