01



「アッ!…んんっ、ああっ……」

僕の中に御剣が入ってくる。
繋がった所が、ドクリドクリと脈動する。
それは僕と御剣の鼓動とも重なって、ひとつの音を奏でているかのようだった。

「み、つるぎ……」

目の前の男の名を呼んだ。
そうしなければ、鼓動に意識を持って行かれそうだったから。

「成歩堂……」

御剣も名前を呼んでくれる。
それが堪らなく嬉しくて、僕は思わず笑みを零した。

ゆっくりと抽挿が始まる。

「ああっ、んっ…はぁ…」

思わず漏れる嬌声に頬を染めるが、徐々にその理性も溶かされていく。
比較的浅い所にある敏感な箇所を、明確に攻められる。
びりびりとした快感が僕の背中を走った。

「やっ!ああっ、んっ!」
「成歩堂…くっ…!」

僕を抱く御剣が余裕のない表情になっていくのが愛おしくて堪らない。

「御剣っ!あっ、ああんっ、はあん!」

深い所を抉るように突かれ、甲高い声が上がる。
必死に御剣にしがみつき、その背に爪を立てる。

ドクリ、ドクリ

互いに触れ合う所全てが熱く鼓動する。

「御剣、みつるぎっ!」
「成歩堂、愛している……っ」

御剣からの愛の言葉に、僕の胸が高鳴った。
幸せで苦しくなる。

「あっ…!僕も愛してる!」

必死にその言葉に応じる。

「成歩堂、成歩堂……」
「御剣……!」

ぎゅっと抱き合い、同時に熱を解放する。

ドクン

一際大きく鼓動が重なった。
そして僕はこれから凪のように穏やかになるであろう鼓動に思いを馳せ、ゆっくりと目を閉じるのだった。





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