2時間目/家庭科
(男子裁縫、女子調理)
ちくちく。ちくちく。
「やべ、俺やべぇ」
「どうした早川!頭禿げた!?チキンナゲット!?」
「ちげーよ!あとスキンヘッドな。これを見てくれ!(超自慢げ)」
(早川の手には得体の知れない縫合物が握られております)
「えーっと……なんだこれ?」
「なんだこれって失礼だな!見ればわかるじゃん」
「見てもわかんねぇ!」
「え、まじかよ!お前くまさんしらねぇの?」
「くま!?え、くま!?(二度見)」
(早川の手には得体の知れない縫合物が握られております)
「これ生物だったのか!」
「はあ?生物っていうかテディーベアだよテディーベア(発音なめらか)お前見たことない?」
「いや、ていうかこれくまじゃなくね?くまって言うか芋虫!なんか刺さって画面真っ赤のフランケンな芋虫に見えるぞ早川!」
「え、どこがだよ。イギリスにいた時はこんなのが店にいっぱい並んでたけどなあ」
(何度も言いますが碓井の手には得体の知れない縫合物が握られております)
「そりゃあすごい光景だな!美輪さんもびっくりだ!」
「え、そうか?ていうか碓井、お前はどんなの作ったんだよ」
「俺?俺はな、うさぎさんだっ!」
(碓井の手には可愛らしいうさぎさんが握られております)
「うさぎさんっていったら赤い目だろ?先生に赤いビーズもらってつけたんだ」
「…てい」
(早川さん持っていたハサミでうさぎさんの目をチョキン)
「あー!!俺のうさぎさんに何するんだよ!」
「うさぎさんには目なんかないんだ!」
「え、そうだったのか!?ありがとな早川!」
(家庭科の先生は理不尽な早川の言葉を素直に聞く碓井に同情しました)
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復活後二代目拍手御礼文そのいち。
2010.06.06-2013.05.31
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