はーとふるせんせーしょん | ナノ


1時間目/数学(自習)

問題:緑玉2個、黒玉2個を円周上に並べるとき同じ色の玉が隣り合わない確率を求めよ。

「おい碓井」
「なんだよ早川」
「なんで緑と黒なんだ?」
「色か?何でだろうなぁ。ここはオートバックスに赤と白だろ普通」
「オーソドックスな、オーソドックス」
「早川が俺を馬鹿にする!」
「仕方ねぇじゃん、俺らアホなんだから」
「まあな」
「で、アホな碓井くん」
「なんだよアホっ子早川くん」
「これの答えなんだ?」
「そうだなあ…とにかく玉は四つあるんだから…ん?」
「どうした?」
「円周上って、サーキットのことか?」
「うん?多分そうだろ」
「それなら答えはこれだ!お前に決めたぜ」

答え:レースに巻き込まれてそれどころじゃない

「……うん?どういうことだよ碓井」
「タイヤに弾かれてわけわかんなくなるんだよ」
「ああ、そういうことか!」
「更に簡単に書くとこうなるな!」

答え:よくわからない

「うわあ、碓井、これすげぇ端的」
「そうか?最もスマッシュな解答じゃね?」
「え、スマッシュ?」
「数学界の巨匠もびっくりだな!」
「そりゃあびっくりだろ。いきなりスマッシュだもんな。あ、もしかしてスマートのことか?」
「やべえ、スカートきたらどうしよう」
「聞いてねぇし。ていうかスカウトじゃないかそれ?スカートだとすげぇヤバい人みてぇ」
「また早川が俺を馬鹿にする!」
「だって俺ら馬鹿じゃん」
「まあそうだな!」

(周りの席の生徒たちは虚しい気持ちでいっぱいになりました)


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復活後一代目の拍手御礼文そのさん。

2010.04.25〜2010.06.05

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