02


「センパイはいつも購買なんスか?」

がさがさと袋を揺らし、並んで廊下を歩く。袋の中には購買で買ったばかりのパンが数種類と紙パックの飲み物が入っている。

「んー、たまにな。いつもは母さんが弁当作ってくれてるんだけど」

今日はたまたま弁当の無い日だったんだと笠松は続けた。

「そういうお前はいつも購買なのか?」

「俺も今日はたまたまっス。冷蔵庫覗いたら材料が無くて。いつもだったら弁当作ってくるんスけどね」

「そうかお前、一人暮らしだったな。夕飯とかも自分で作ってるのか?」

笠松が歩くのに合わせて黄瀬も廊下の角を曲がり、何処に向かっているんだろうかと僅かに首を傾げる。足を向けた先に教室は無い。となると中庭辺りか。

「流石に疲れきってダメな時は買ってくるっスけど 、基本的には自分で作って食べてるっス。まぁ…料理は一人暮らしを始める前からしてたんで、料理の腕は誰にも負けない自信あるっス」

「家でも料理やってたのか?」

話の流れで投げられた問いに黄瀬はそういえばと、まだ笠松に話していなかったと、笠松にだけ簡単に家庭事情を説明することにした。

「料理は小学生の頃に覚えたんス。センパイ、俺の名字が変わってるの知ってるでしょ?」

「あ?あぁ…」

今は黄瀬 涼太だが、昔は違った。笠松が初めて黄瀬に会った時、黄瀬は別の名字を名乗っていた。
事実、笠松はキセキの世代獲得にあたり監督から見せられた資料で初めて涼太の名字が黄瀬に変わっていることを知ったのだ。

「引っ越しの原因は両親の離婚なんス。俺は母親に引き取られて東京に引っ越したんス」

母親に祖父母はいたが、祖父母は異国の地に住んでいて日本には実家と呼べる家はなく。黄瀬は母親と二人、母子家庭で数年の時を過ごした。
だから母親が仕事に出てしまえば、必然的に家のことは自分がやるしかなかった。元来、自分は手先は器用な方だったし、模倣という能力があったから特に家事は苦にはならなかった。
ゆきちゃんに会えないことだけは結構堪えていたが。

「俺が小学五年生の頃に母親が再婚して今の名字になったんスよ。あと、おまけに姉が二人出来たっス」

「仲は良いのか?」

どこか心配そうに聞いてきた笠松に黄瀬はふにゃりと笠松を安心させるように笑って返した。

「普通に良いと思うっスよ。俺が一人暮らしするのを心配してくれて、でも一緒に賛成もしてくれたっスから」

「そうか…」

「んで、俺と歳の近い方の姉ちゃんの趣味がお菓子作りなんス。俺が料理できるって知ってよく一緒にお菓子作りさせられたりもして。だから俺結構何でも作れるんスよ」

「へぇ…、お前の手料理か。いつか食ってみてぇな」

「…!」

ぽろりと小さく零された言葉は無意識か。笠松は表情を変えずに前を向いたままだ。
しん…と、ぺらぺらと喋っていた声が急になくなり笠松は黄瀬の方を見る。

「ん?どうした黄瀬?」

その小さな呟きを拾った黄瀬は笠松と目を合わせるなりぱっと琥珀色の瞳を輝かせた。

「センパイ!俺、センパイの好きな物作ってくるっス!」

「え?…いいのか?」

「はい!センパイは何が好きっスか?」

笠松について歩いていた足はいつの間にか辿り着いていた、見慣れた部室の前で止まっていた。
外に出るのかと思った道程は、一階の渡り廊下を通って部室棟に入っていた。
笠松はノブに手をかけながら、きらきらと期待した眼差しで見てくる黄瀬に少し考えてから、肉じゃが好きだなと答えた。

「肉じゃがっスね。了解したっス!」

「でも別に無理しなくていいからな。お前も忙しいだろうし」

「俺が作りたいんスよ!」

言っても聞かなそうににこにこと笑う黄瀬に笠松はしょうがねぇなと緩く頬を綻ばせ、部室の扉を開いた。

「じゃ…期待してる」

「っス!」

笠松に肉じゃがを作ってくる約束をして、笠松に続いて部室に入った黄瀬は中にいた先客二人から声をかけられる。

「おー、来たか。先に食べてるぞ」

「黄瀬は俺の隣でいいかな?」

先客二人、森山と小堀は部室の中にあった机を六つ向かい合わせにくっ付けて、真ん中の席にそれぞれ座って弁当を広げていた。机の数を見た笠松は黄瀬を小堀の隣に促して、自分は黄瀬の正面の椅子を引きながら空席の机を見やる。

「もしかして早川と中村も来てたのか?」

「二人とも前の授業が合同体育で早く終わったらしくて、俺達が来た時にはもうご飯食べてたよ」

予めカバンを持って来て部室で着替え、授業に向かい、終わると直ぐにまた戻ってきて着替えてそのまま昼に突入したんだろう。昼前の授業が体育の時は笠松達もそうして部室を使う時がある。

「二人ならお前達と入れ違いで体育館に向かったぞ」

小堀が答えたのに継ぎ、森山が玉子焼きを箸で摘まみながら言う。
椅子に腰を下ろし、黄瀬は三人が話すのを聞きながらがさがさと袋からパンと飲み物を取り出した。
置いた紙パックの口を開け、一緒に入れられたストローの袋を破ってストローを紙パックに刺す。
同じく席に着いた笠松も袋の中から紙パックとパン、おにぎりを出して、ツナマヨおにぎりのビニールを縦に裂いた。

「センパイ達っていつも部室で食べてるんスか?」

どこか慣れた空気と雰囲気に黄瀬はちょっぴりもやっとしながらストローに口を付け、対面に座りおにぎりを食べ始めた笠松を見る。
聞かれた笠松は口に入れたご飯を飲み込み、そうだなぁと口を開く。

「いつもってわけじゃねぇけど、バスケがしたい日は大抵いるな」

部室で昼飯食って、そのまま体育館コース。

「俺は違うぞ。俺は女の子達のいる教室や食堂、彼女らが声をかけやすい場所にいる」

今日は少しバスケをしたい気分の日だからだ。

「なんて言ってるけど、森山も大体一 緒にいるから。俺も自然と部室に来てるかな」

クラスメイトやバスケ部以外の友達から誘われたりした時は来れない日もあるけど。

三人は概ね部室でお昼を食べ、昼休みの残り半分は体育館でバスケをしている。早川と中村も大体小堀と同じだと、笠松は次のおにぎりの包装を破りながら言った。

「あー…聞かなくてもお前は女の子達にちやほやされながら教室とか中庭で飯食ってんだろ?羨ましい、爆発しろ!んでもって俺に可愛い女の子を紹介し…あっ!」

カチャカチャと笠松の隣で食べ終わった弁当箱を片付け始めた森山は話しながら、いきなりハッと何かに気付いた様子でパンをかじっている黄瀬を見つめて声を上げた。

「……?な、なんスか?俺だって出来ればお昼ぐらい、静かに食べたいっスよ」

「そうか、その手があったか!…笠松!」

きらりと涼しげな双眸を光らせ森山は椅子から立ち上がり、笠松は経験上どうせまたろくでもないことだろうと視線すら向けずに紙パックにストローを刺した。
しかしテンションの上がった森山は笠松が面倒臭そうにしているのも構わず持論を繰り広げる。

「黄瀬がここにいるってことは女子が向こうから集まってくるってことじゃないか!」

「別にお前目当てじゃねぇだろ」

「それでも、華の無い野郎共だけで昼休みを潰すのは勿体無い!もしかしたらその中に俺の運命の相手がいるかもしれないんだし!」

「いねぇだろ」

妙に生き生きとした森山を笠松は淡々と流れ作業のようにあしらい、変な顔をしている黄瀬へと気にするなと肩を竦めてみせる。
大方森山の奇妙な言動の対処に困っているのだろう。相手をしなくていいと言ったはずなのに。黄瀬は妙な所で律儀だ。

笠松から送られてきた視線に黄瀬はへにゃりと眉を下げる。尚も森山は何か言っているが黄瀬は笠松に倣って聞き流し、メロンパンの袋の口を開けるとはむっとかじりついた。

「グッジョブ、笠松!これなら可愛い女の子を探しつつバスケが出来る」

「う〜ん、それは逆じゃないかな?まぁ部活中じゃないし大目にみてあげたら笠松」

弁当箱を布で包んできゅっと縛り、小堀は苦笑を滲ませながら椅子から立ち上がる。そして小堀は黄瀬へと声をかけた。

「黄瀬も森山の言うことは気にしないで、普通に部室にお昼食べに来なよ」

俺達、前に一度中庭で、黄瀬が女の子達とお昼を食べてるの見たことあるんだ。一緒に食べてるっていうか、囲まれてる?女の子達からやたら話しかけられたりしてて落ち着いて食べれない感じ。
それで笠松が、黄瀬はあれでちゃんと飯食えてんのかって心配してたんだよ?

「へっ?」

「おい、小堀!余計なこと言うんじゃねぇ」

「はいはい、もう言わないよ。森山も食べ終わったんなら体育館行こうか」

「黄瀬!お前もちゃんと体育館来いよ!」

女子のギャラリーが、と森山は部室を出て行くまでそんなふざけたことを言っていたが、その背中を小堀に押されて二人は先に部室を出て行った。
静けさを取り戻した部室で、黄瀬はじわりと目元を薄く赤く染める。メロンパンを手に持ったまま嬉しさに口許をもごもごと動かして笠松をジッと見つめた。

「センパイ。俺のこと心配して誘ってくれたんスか?」

笠松はバレたならしょうがねぇと紙パックを片手に一つ頷き返し、それだけじゃねぇんだけどと罰の悪そうな顔をして呟いた。
他にも何かありそうなその言い方に黄瀬はきょとりと首を傾げる。
大人しくその先を待てばズッとストローを吸って喉を潤した笠松がどこかぶっきらぼうな口調でもう一つの理由を教えてくれた。

「俺はお前が女子達に囲まれて笑ってる顔、あんま好きじゃねぇんだよ」

「えっ…?」

「愛想笑いっつうの?きらきらしたモデルの、営業用の澄ました顔。俺はあんま好きじゃねぇ」

「そ、それって…俺のこと…きら…い?」

紙パックを置いてパンの口を開けた笠松から好きじゃねぇと、放られた台詞がじくりと胸に突き刺さる。心配してくれていたことにふわふわと喜びを感じていた心がしおしおと小さく萎んでいく。
泣きそうに顔を歪めて黄瀬は俯いた。

「そ…スか…」

しゅんと沈んだ空気に気付いた笠松は、何かまた勘違いしてるなお前と苦笑を浮かべて、机越しに右手を伸ばす。

「それがモデルの仕事の一貫だって分かっちゃいるけどな。…この間言ったろ?あんな張り付けたような顔より、俺は今みたいにありのままを晒すお前の方が好きなんだよ」

机越しに伸ばされた右手が俯いた黄瀬の頭をくしゃりと撫でる。

「心配したってのも本当だけどな。格好悪いだろ?俺が見たく無かったからって。お前の都合も考えずに勝手に連れてきて悪かったな」

そう言って笠松は自嘲気味に笑って、くしゃりと優しく黄色い頭を撫でて、黄瀬の頭から手を離す。その手を追うように黄瀬は頭を持ち上げて、ふるふると頭を左右に振った。

「センパイは何も悪く無いっスよ!格好悪くも無いし、俺は嬉しいっス!本当に…嬉しいっス」

そこまでまだ勇気がないから、口に出して言うことは出来ないけれど。
まるでゆきちゃんが女の子達に嫉妬してくれたみたいで嬉しい。
だって女の子達に囲まれてる俺を見たくないって。そういう意味だって、勝手に思って喜んでる分には良いっスよね?

パラパラとザラメのまぶされた甘いメロンパンをかじって黄瀬はふにゃりと言葉通りに嬉しげに笑った。笑みを浮かべた黄瀬に笠松もそっかと安心したように頷き、微かに口許を緩めるとコッペパンを一口かじった。

「涼太はな、バスケしてる時が一番格好良いんだよ」

「そんなん俺に比べたら、ゆきちゃんの方がもっと格好良いっスよ…いつも」

昔から笠松の背中を追いかけて、笠松の姿を見てきた黄瀬には笠松以上に格好良いと思うものは存在しない。例えそれが幼い頃のインプリンティングだと言われようとも黄瀬の気持ちが揺らぐことはない。だってもう笠松以外に考えられないから、例えを言われても何の意味もない。
そう力説する黄瀬に笠松は照れたように瞳を細めて、さんきゅと口許を綻ばせた。一度離した右手を再び黄瀬へと伸ばして、触れた頬をするりと撫でる。

「それでいくとお前は昔から可愛いよな」

ちょこちょこと後を着いてきていた黄色い頭。笠松が振り向けば零れる満面の笑み。今も変わらずに目の前で一途に慕ってくれている姿。そうと知って可愛くないわけがない。

「ほんと…」

緩やかに細められた薄墨色の双眸が温かな色を宿し、頬を撫でた指先がそっと黄瀬の口端に触れる。

「――っ!?」

その感触にぼふっと一瞬で顔を真っ赤にした黄瀬は、手に持っていたメロンパンをあやうく取り落とす所で、ぎゅっと逆に握り締めてしまった。

「あ、あ…の、ゆきちゃん…?」

「んー?」

これ以上の接触は心臓がどきどきし過ぎてしまうから。きゅぅっと胸が苦しくなってしまって…困る。
上がっていく体温に顔を真っ赤に染め上げて、黄瀬は視線をうろうろとさ迷わせて狼狽える。
時間にして数秒、口端に触れた指先はやんわりと黄瀬の唇を掠めて離れていく。

「っ……」

無意識に力の入っていた肩から力が抜けて、さ迷わせていた目で離れた指先を追えば。ちらりと唇から覗いた赤い舌が、黄瀬の唇に触れた指先をぺろりと舐めた。

「っ!?」

「あっま…。これほとんど砂糖の塊じゃねぇか。普通のメロンパンの方がまだ食える」

「ななな、なっ…!なにしてるんスかゆきちゃん…!?」

バッと身を退き、動揺してガタガタッと椅子を鳴らした黄瀬に笠松こそ驚いてぱちりと瞼を瞬かせる。

「なにって…パン屑ついてたから取ってやっただけだけど?」

それがどうした?と不思議そうに見てくる笠松に黄瀬はどっどっと速まった鼓動を宥めるように深呼吸を繰り返す。ふぅっと無理矢理自分を落ち着かせてから赤みの残る顔のまま笠松をジト目で見据えた。

「他の人にも同じことやってるんスか?」

質問の意図が分からないという顔で笠松は小さく首を傾げ、いや…ときっぱり答える。

「お前にしかしねぇよ」

これが森山や小堀、早川や中村だったら多分口で言う。

「そ、れは…どういう意味っスか?」

無理だ。落ち着けない鼓動がどきどきと心を揺さぶる。意気地の無い心が期待するなと、期待したい気持ちの狭間で揺れる。

「どうって言われてもな」

深くは考えずに出てきた台詞 なのだろうか。うーんとコッペパンを食べながら考え込んだ笠松を黄瀬はちょっと握り潰してしまったメロンパンを無心になりながらもぐもぐと食べて待つ。
やがてパンを食べ終えた笠松は一言言った。

「やっぱりお前だからだろ」

「俺、だから?」

ひょぃと左手で紙パックを持ち上げ笠松は頷く。

「おぅ。けど、嫌だったならもうしねぇよ」

「っ、嫌じゃないっスよ!ちょっと吃驚しただけで…。それに俺だけにするなら何の問題もねぇっス!」

かたりと期待に傾いた現金な心が、じわりと独占欲を滲ませる。
向けられた想いに笠松は気付いているのか、いないのか。真っ直ぐに見つめてくる綺麗な琥珀色に向かって、ならいいなと穏やかに笑った。







部室でお昼を食べ終えた笠松と黄瀬がバッシュを履いて体育館へと顔を出せば、二人の姿を目敏く見つけた森山が何故かシュート対決をしていた小堀と中村、早川にストップをかける。
体育館に入った笠松と黄瀬は軽く準備運動を始めて、森山達が近付いて来るのを待った。

「よし、ちゃんと来たか。偉いぞー」

よしよしと頷く森山の声に、何処からともなくきゃぁきゃぁと甲高い女子の声が降ってくる。
上を見上げれば舞台脇から登れるようになっている階段を使って、二階に上がった制服姿の女子達が手摺を掴んで階下を見下ろしていた。女子達は黄瀬の姿を目に入れると途端にきゃぁきゃぁとはしゃぎ出す。

「げっ、…森山!アイツらお前が呼んだのか!?」

黄瀬の様に上を見上げずに騒がしい声だけである程度人数を把握した、極端に異性に苦手意識を抱いている笠松はまるで森山を親の仇を見るような目で睨み付けた。

「違うから睨むなって、怖いぞお前。彼女達は自然に集まって来たの!な、中村!」

「えぇ、いくらご自分がモテたいからって後輩を餌にしてまで森山先輩が女子を呼ぶわけありませんよ。森山先輩が声をかけた所で残念さが浮き彫りになって、軽く流されて終わりですしね」

「そうだけど…何かちょくちょく刺さるんだけど何でかな?」

「日頃の行いのせいだろ」

ばっさりと切り捨てて、笠松は黄瀬の横顔を見上げる。
黄瀬は笠松の好きじゃない笑顔を浮かべて、ひらひらと二階にいる女子達に手を振っていた。笠松はそれにチッと小さく舌打ちをして、森山へ鋭い一瞥を投げる。

「で?今日は何すんだよ」

「あー、人数いるから3on3でもするか?」

「それだけだと面白味が無いので、スリーは無しとかル ールを付けた方が面白くていいんじゃないですか?」

「おぇもそぇがいいと思うっす!」

「スリーが無ければ、ドライブとかドリブルとかパスの練習にもなるしね」

早川と小堀も話に加わり、笠松はそろそろ良いかと誰にともなく許可を取り、手を振る黄瀬の背中をバシッと右手で叩いた。

「いって!?」

「いつまでチャラチャラしてんだ。シバくぞ」

「〜っも、シバいてるじゃないっスか…」

叩いた背中を擦る黄瀬を輪に加える。
笠松は右手を前に出し、揃った面子にいつもの調子でその場を仕切る。

「グッパでチーム分けすんぞ」

それがまた自然なことの様に誰も文句を言わずに、それぞれ片手を前に出す。笠松の掛け声でグーかパーを出し、チーム分けをして3on3を始めた。

バスケを始めたら一直線なバスケ馬鹿達が集まる体育館から、昼休み終了のチャイムが鳴るまでボールの弾む音とバッシュが奏でるスキール音が止むことはなかった。またその音達に混じって楽しそうに笑う声もちらほらと体育館から漏れていた。



end



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