うちの子(笠黄+海常)
※付き合ってる前提笠黄
※黄瀬と緑間除くキセキざまぁ系
学校も休みで珍しく部活も無く、丸一日恋人もオフの日曜日。
カーテンの隙間から漏れる柔らかな光が優しく室内を照らす。
「ん……」
先に目が覚めた笠松は伸ばした右腕にかかる重みにふっと優しく双眸を和らげると、腕の上に乗っていた手触りの良い黄色い頭をさらりと撫でて口許を緩めた。
ぴったりと寄り添い触れ合った素肌から伝わるぬくもりに、そのままさらさらと指先に引っ掛かることなく通る髪の感触をゆっくりと堪能する。
無防備な表情をさらけ出し、小さく寝息を立てて眠る可愛い恋人の寝顔を笠松は心行くまで眺めていた。
「………」
しばらくそうしていると頭を撫でられる感触に意識が浮上してきたのか、もぞりと黄色い頭が小さく動き、下手な女よりも長い睫毛がふるりと震える。
「…ぅ…ん?…ん、…せんぱい?」
うっすらと持ち上がった瞼の下からけぶったような琥珀色の瞳が現れ、笠松をぼんやりと見つめる。
「起きたか?」
酷くあどけないその表情に笑みを溢しながら笠松は穏やかな声を出す。
愛しげに細められた薄墨色の眼差しに、けぶっていた琥珀色の瞳に温かな光が灯る。
「せんぱい。おはよーございます」
「おぅ、はよ」
視線が絡み朝の挨拶を交わした黄瀬は、へにゃりと幸せそうに頬を緩めて笠松へと擦り寄った。
この行動も可愛いなと優しく頭を撫でていれば、ご機嫌な様子で黄瀬が顔を上げる。
「せんぱい…」
ん、と顎を持ち上げて何かを催促してくる黄瀬に笠松は笑って、ご所望の口付けをふわりと唇に落とす。
すると黄瀬は目元を薄く赤く色付かせ、嬉しそうに瞳を細めて笑った。
「えへへ…、幸男センパイ、大好きっス!」
「知ってる。俺も好きだ涼太」
ぎゅっと抱き締めて、抱き締め返されてベッドの中で昼近くまでそうやってごろごろ過ごして、遅い朝食兼昼食を食べてから二人はのんびりと出掛ける支度をする。
お家デートも良いけど、せっかく天気も良いし外でのデートも捨てがたいっス!という黄瀬からの提案を、プライベートでは黄瀬をどろどろに甘やかしたいと密かに思って実行している笠松が却下するはずもなく…二人はそうして街へと出ることにした。。
特に目的などないが街中をぶらぶらしているだけでも結構楽しいものだ。
互いに興味の引かれた店に入ってはあれやこれやと他愛もない会話を交わして、気に入った物があれば買ったりなんかもして。
そうやって歩きながら終始ご機嫌な様子の黄瀬を笠松はちらりと見上げた。
「毎回思うんだけどよ」
「ん?なんスか?」
「眼鏡と帽子だけでよくバレないよな」
出掛ける支度をした際、黄瀬は度の入っていないお洒落眼鏡をかけて、帽子を被って軽く変装をしていた。
それだけの黄瀬を見て笠松はいつも不思議に思う。
「うーん、やっぱ髪の色とか隠しちゃうと分からないみたいっスよ。眼鏡もかけると雰囲気ちがくなるし」
「ふーん。そういうもんか?」
「俺はセンパイとのデートの邪魔さえされなきゃ、どうでもいいんスけどねー」
笠松の顔を見てふにゃりと相好を崩した黄瀬を笠松はジッと見つめ返して、面白くなさそうに小さく鼻を鳴らした。
「それってやっぱちゃんとお前を見てないからだろな。俺だったらこんな簡単な変装すぐ見破れる自信あるけどな」
「…っ!?」
「まっ、誰にも邪魔されねぇって点じゃ良いことかもな」
ふっと綻んだ笠松の眼差しに黄瀬はじわりと体温を上昇させる。
仄かに熱を持った頬を両手で押さえ黄瀬は僅かに瞼を伏せて笠松へ愚痴るように呟く。
「…そーいう心臓に悪い不意打ちは止めて欲しいっス」
「しょうがねぇだろ本当のことなんだから」
「うぅー、外じゃなかったら思いっきり抱き着けたのにっ!」
「帰ったらその分抱き締めてやるから今は我慢しろ」
「はいっス…」
頷きながら黄瀬は心持ち隣を歩く笠松に身を寄せた。それに気付いた笠松はしょうがねぇなと一度だけ、腕を伸ばして帽子の上からポンと頭を撫でた。
そして、それを後ろから偶然目撃していた人物は一言リア充は爆発しろと物騒な台詞を吐いた。
「どうした森山?」
「どうしたもこうしたもあいつら此処が公共の場だって理解してるのか…羨ましい」
俺にも彼女がいればと、森山の視線を辿った小堀は少し先に見知った姿を見つけて納得する。
「笠松と黄瀬か。何か買い物かな?」
「デートだろ。あぁもう楽しそうにしやがって!あ、そうだ…」
毒を吐いていたと思ったら森山はいそいそとポケットからスマホを取り出し、カメラ機能を起動させた。
一転してにやにやと悪い笑みを浮かべた森山に小堀はスマホの画面に写った画像を見て苦笑を浮かべながら一応声をかけておく。
「後で笠松に怒られても知らないからな」
「それはそれ、これはこれだ。モデル様の緩みきった顔撮って明日の朝練でからかってやる」
ズームして黄瀬の横顔を狙う。
もうちょいかと、隣を歩く小堀に前方の安全を任せて森山はシャッターチャンスを狙った。
しかし、
「あ…!もぃやま先輩!こぼぃ先輩!」
思わぬ伏兵が通りにあった本屋から出て来た。
前方にいる二人に意識を注いでいた森山は突然横合いからかけられた声に驚いて、シャッターチャンスを捉える前に妙なタイミングでスマホの画面に触れてしまう。
一瞬後にはカシャッとシャッターが切れる音がして、森山は画面を見て叫び声を上げた。
「あーっ!」
「わっ!?どうしたんすかもぃやま先輩!」
スマホの画面には黄瀬の後ろ姿と笠松の後ろ姿が半分切れて写っている。
無駄に手ぶれ補正のかかった綺麗な、何の変哲もない、からかいのネタにもならない失敗した写真の出来上がりだった。
「はぁやぁかーわぁー…、お前は何てことしてくれたんだ!」
「えっ!?え、おぇですか!?」
「どうしたんですか、森山先輩は。…こんにちは、小堀先輩」
「あ、中村。早川と一緒だったのか?」
ひょいと早川が出てきた本屋から中村が出てきて小堀に声をかけた。
「はい、まぁ…。それで森山先輩は…」
「森山は…あー、気にしないで。いつものことだから」
森山に小堀と早川、中村と馴染みの顔が集まった所で。
「騒がしいと思ったら、お前ら揃って何やってんだ」
「ちわーっス。何か楽しそうっスね」
後方でぎゃぁぎゃぁと聞こえた聞き覚えのありすぎる声に、振り返り見て見ればいつもの面々。
笠松は呆れたような顔をして、黄瀬はにこにこと揃っている面子を見て笑顔を浮かべて近付いて来た。
「そもそもこうなったのは黄瀬、お前が悪い!」
早川へ向かっていた憤りが、何も分からない黄瀬へといきなり向けられる。
「会って早々なんの話っスか?」
「笠松。お前も悪いんだぞ」
「はぁ?」
「彼女のいない俺の目の前でいちゃつきやがって。俺への当て付けか。二人揃って爆発しろ!」
真面目に話を聞こうと思ったら、何だかいつもと変わらないことを口にしだした森山に笠松は黄瀬に視線を投げる。
真面目に取り合うだけ面倒だぞと通常運転を続ける森山をスルーするように目だけで告げた。
黄瀬はすっと顎を引いて頷き、森山以外に話しかける。
「それにしても四人でお出掛けっスか?」
「違う、違う。俺と森山は一緒だったけど…」
「おぇはなかむぁと一緒に」
「そこの本屋から出て来たら、ちょうど森山先輩と小堀先輩が通りに居て遭遇したんですよ」
偶然が重なっての集合に、周囲を見回 した笠松はとりあえず通行の邪魔になるから移動するぞと自然な成り行きでその場を取り仕切った。
ぞろぞろと平均より長身の面子が固まって歩くとそれだけで周囲からの視線を集める。
帽子と眼鏡で変装している黄瀬も、モデルのキセリョだと気付かれなくても顔が整っているからちらちらと見られるし、黙っていれば森山もイケメンだ。
一番長身の小堀もほんわかとした空気を醸し出す優しそうなお兄さんに見えるし、短髪黒髪の笠松は清潔感のあるさっぱりとした好青年に映る。
眼鏡をかけた中村も今時の草食系男子で、逆に早川は元気一杯なちょっとやんちゃな雰囲気の男の子にみえる。
そんな種類は違えど目を引く集団に変わりはなかった。
「笠松、俺と森山まだお昼食べてないからマジバに寄ってもらってもいいか?」
黄瀬と並んで先頭を歩く笠松に小堀が後ろから声をかける。笠松はそれにおぅと短く返して、顔だけでちらと振り返った黄瀬が首を傾げた。
「もうすぐ三時っスけど昼飯まだ食べてないんスか?」
「昼からの映画観てたんだ」
その疑問に、いつの間にか復活した森山が小堀の隣を歩きながら答えた。
何の映画ですか?と口を挟んだ中村に森山が映画のタイトルを口にすれば、中村の隣で早川が今CMで話題の!と盛り上がる。
「結構面白かったよ。黄瀬も興味あるなら笠松と観に行ってみなよ。ね、森山」
「そうだな。あれなら笠松も観るんじゃないか」
小堀と森山お薦めの映画かと、笠松はマジバの自動ドアを潜りながら黄瀬を見る。
後ろでは早川がパンフ(レ)ットとか買わなかったんすか?と二人に聞いている。
「…黄瀬。お前が観に行きたくて時間あったら観に行くか?」
「ちょっと気になるっスね」
「よし、じゃぁ決まりだ。今度観に行くぞ」
マジバで森山と小堀はセットを注文し、他の面々は飲み物だけを纏めて頼む。トレイを手に窓際のテーブルへ向かった森山がふいにそこで足を止めた。
「おい、いきなり止まんな。あぶねぇだろ」
「いや、だって笠松。あれ見ろよ」
ほれとトレイを持った手で森山が指した先へ目を向ければ、店の真ん中辺り、本来ここにいるはずのないカラフルな頭が二つのテーブルを占領するように座っていた。
小堀もそれにはあれ?と驚きをみせ、中村と早川は何でここに?と疑問符を飛ばす。 さすがの黄瀬も驚いたのかぱちりと瞼を瞬かせ、ここ神奈川っスよねと、そのメンバーに首を傾げた。
驚いたのは笠松も同じだが、口から出たのは溜め息だった。
「面倒だな」
「んじゃ、スルーするか?」
笠松の心境を汲み取って森山が囁いたが、笠松は首を横に振って構うな行くぞと足を踏み出した。
◇◆◇
かれこれ数時間、緑間の隣に座っていた高尾は飽きたように小さく欠伸を溢した。
「ねぇ、真ちゃん。暇すぎて俺死にそうなんだけど」
高尾に話しかけられた緑間はくぃっと眼鏡のブリッジを中指で押し上げて、疲れたように口を開く。
「だから言ったのだよ。お前まで付き合う必要はないのだと。それを興味本意などでついてくるからだ」
「だってよ、キセキが集まるっていうから何か面白いことでもあんのかなって普通思うじゃん」
「はぁ…。帰りたいのは俺も一緒なのだよ」
緑間は向かい側に座って我関せずとパフェをつつく紫原を見て、その隣で居心地悪そうにしている火神を初めて同情の眼差しで眺めた。
火神も黒子からキセキが集まると聞き、バスケするなら俺も混ぜてくれとついてきた口だろう。
「ご愁傷さまなのだよ…」
緑間の視線は火神からその後ろにあるテーブルへと移る。
そこには青峰と黒子、テーブルを挟んで向かい側に赤司が座っていた。
「だーっ、まだ黄瀬と連絡とれねぇのかよ!おいテツ、お前がサプライズの方がアイツが喜ぶなんて言うからだぞ!」
「事実でしょう。黄瀬くんはそういった演出をすれば喜んでくれます。でもまさか連絡がとれないとは思いもしませんでした。誤算です」
「この僕が先程からメールも電話もかけているのに無視するとは涼太も偉くなったもんだね」
色々あったが以前と同じ仲間に戻ったと思っているキセキ達−二人(緑間、黄瀬)。紫原は何を思っているのか分からないが、以前と同じようにつるめると思い込んでいた。
「ってかさー、何で誰も黄瀬くん家知らないの?教えられてない時点でアウトじゃん」
ずるずると高尾は口を付けたストローで残っていたアイスティーを音を立てて飲む。
「行儀が悪いのだよ高尾。それに家を知らずとも黄瀬は余程の事がない限り、顔を出していたから誰も聞かなかったのだよ」
ため息を吐きながら面倒臭そうに言う緑間だが、黄瀬が神奈川のどこのマンションに引っ越して一人暮らしをしているのか実は黄瀬本人から聞いて知っていた。
「なんかそれってさぁ、こっちの都合の良い時だけ呼び出して遊ぶって感じ?」
「まぁそうなるな…」
「ふーん、何か嫌な感じぃ」
一見して見ると緑間は黄瀬を苦手もしくは嫌っているように見えるが、緑間は別段黄瀬が嫌いなわけではない。
黄瀬は緑間と同じ歳で、バスケをしながら社会にも出て大人社会の中で立派にモデルとしての仕事をこなしつつもどちらも両立させて頑張っている。
その点でいえば中学の頃からある程度は尊敬していた。
最近で言えば、海常に入学してからの黄瀬は更に熱心にバスケに取り組むようになったし、良い傾向だと緑間の中で黄瀬への評価は他のキセキと比べて格段に高かった。
黄瀬も黄瀬で、その時の気分で意味も分からず邪険にしてくるキセキ達より、はっきり何がうざいだの面倒だのときちんと黄瀬を見て言ってくる緑間は嫌いじゃなかった。
だからかもしれない。
黄瀬と緑間は他のキセキ達が知らない所で、キセキ達が仲違いした時もその後も意外だと思われるかもしれないが細々と交流を持ち続けていた。
「なぁ…、もういいんじゃねぇの?連絡つかねぇってことは黄瀬も忙しいんだろ?いきなり来たのはこっちだし放っておいてやろうぜ」
膠着状態のこの状況に居心地の悪さと飽きが積もり、今まで黙っていた火神が口を開く。
「忙しいなら忙しいで、連絡ぐらいするべきだろう」
「そうですよ。こっちはそれだけ待ち惚けくらうんですから」
「黄瀬の野郎何してんだよ」
しかし、火神の言葉に返ってきたのは相手を批難するような台詞だけだった。
これには火神も妙な顔をして、その言いぐさはおかしいだろうと… 言いたいことを読み取った緑間は、これ以上ややこしくならないように火神が口に出す前に先を制する。
「正しいのはお前だが、ここで反論するのは賢くないのだよ。ただ面倒が増えるだけで…」
「っぶふ…っ!?」
「っ、高尾!お前はいきなり何をしているのだよ!」
隣でまたずるずるとストローを吸っていた高尾が突然口に含んでいたアイスティーを吹き出し、周囲に飛び散らせた。
残りが少なかったおかげで大惨事にはならなかったが。
「っげほ、ごほっ…ごほっ…。悪ぃ…真ちゃん、かからなかったか?」
けほっ、けほっとまだ噎せながら喋る高尾に皆の視線が何事かと一時的に集まる。
隣に座っていた緑間はちょっだけ飛んできた飛沫に嫌そうに眉を寄せ頬を拭う。高尾の真正面にいた火神は咄嗟に身を引いて無事だった。
「わりぃ、わりぃ。ちょっと気管に入って噎せただけだから」
集まった視線に高尾はへらりと笑って、赤司と黒子、青峰の視線を自分から追い払う。
「もー、びっくりして苺刺しちゃったじゃんかぁ」
紫原は一人マイペースにジャンボパフェの攻略に戻っていく。
高尾は大丈夫かと聞いてくる火神と批難の目を向けてきた緑間だけに、ちらりと意味ありげな視線を送った。
「……?」
ちらちらと高尾の視線が何か言いたげに自分達の座るテーブルから、遥か後方、赤司達のテーブルから三つ程離れた斜め後ろの窓際にあるテーブルとの間を行き来する。
「っ…!」
先にその意味に気付いた緑間は自然に振り返ろうとした火神の足を思わずテーブルの下で蹴りつけた。
「いてっ!おい、緑間。何すんだよ!」
「トイレに行きたいのならばさっさと行ってこい」
「はぁ?誰が…」
「行くならテーブル回って向こうだよ。帰りも間違わないようにね」
高尾にまで言われてさすがに火神も振り返るなと言われていることに気付く。
おまけにテーブルを回ってトイレに行けとは、赤司達の側を通って行くなということか。
高尾の意味ありげな視線といい、赤司達の後方に何があるというのか火神は仕方なく席を立った。
「飲みもん無くなったから買ってくる」
そうして火神は自分達の座るテーブルを回って、なるべく店内側の通路を歩いてレジへと向かう。
途中で火神が席を立ったのに気付いた赤司達からちらりと視線を向けられたが、すぐに興味を無くしたように離れていった。
「ったく、何なんだよいったい」
バスケしねぇならこのまま帰りてぇとぼやいた火神は視界の端で捉えた、窓際にあるテーブルの一つに座っていた集団に気付くと声には出さずに、驚きで目を見開いた。そのテーブルには、練習試合や試合会場でよく目にした面子が揃っていた。
名前は朧気だが黄瀬の先輩達だと火神は認識している。
私服だとバスケしてる時とはやっぱ印象ちげぇなと思いつつ、その中に隠されるように窓際の奥へと帽子を被ったまま座らされていた黄瀬に火神が気付くのと同時に、こちらを見てきた黄瀬と火神の視線が重なる。
黄瀬はテーブルの上で小さくひらひらと右手を振ってきた。
「………」
それにぶっきらぼうに火神は胸の前で小さく片手を上げ、視線を反らすと何事もなかったかのようにレジへと向かう。
「何だよ。こんな近くにいんじゃねぇか。てか、先約があるならしかたねぇよな」
それも先輩達なら尚更と。
ビシバシと日向やリコに躾られてきた火神は年功序列や上下関係という規律をきちんと誠凛の部活で身につけさせられていた。ので、邪魔しちゃ悪いよなと高尾や緑間と同じで素知らぬ振りでやり過ごした。
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