九琉学園小話7(京介×圭志)
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小話Z(京介×圭志)
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カシャンとフェンスに背を凭れ、少しばかり遠ざかった陽射しを、瞳を細めて見上げる。
髪を揺らす風はすっかり秋めいていて…。
ゆるりと眼差しを緩めた。
「なぁ、今日はもうサボろうぜ」
すぐ隣にあるぬくもりに寄り添い、相手の肩に頭を乗せる。
すると、ふっと頭を乗せた肩が揺れ、くしゃりと優しく髪を撫でられた。
「お前から誘うなんて珍しいな」
「悪いか?」
「いや。嬉しいぜ」
言葉と共にふわっと旋毛辺りに吐息が触れ、柔らかい感触を感じる。
「京介」
「ん?」
「キスするなら唇にしろよ」
預けていた頭を起こし、京介を見れば、京介は何だか満足気に口端を吊り上げていて。
「お前…わざと…」
「隣に俺が居んのに空ばっか見てんじゃねぇよ」
全然そうは思ってない顔で軽口を叩き、顔を寄せてくる。
「ンッ…、ならもっと行動に示せば?」
左手を持ち上げ、触れるだけで離れた唇に悪戯に指先を滑らせ、口許を緩めてみせる。
「…お前もな」
どこか甘さを含んだ声音が苦笑を溢し、悪戯に触れていた指先が絡めとられる。それとは逆の手が腰に回され、強い力で京介の腕の中に抱き寄せられた。いつしか隣に座っていた体は京介の足の間に納まっていた。
「肩なんかじゃなく俺にくっつけばいいだろ」
「こうやって?」
体の向きを変え、京介の首に腕を回してふと笑う。
「あぁ。そうすりゃキスも出来るし、視界には俺だけ。お前だって俺に触れてられるだろ?」
ニヤリと京介は笑い、俺も良い案だと吊られて笑う。そうして二人、戯れるように唇を重ね、また笑い合った。
end...
◇◆◇
九琉学園-小話Z-
授業免除があるのを良い事に、授業をサボって屋上でイチャイチャ。ひたすら甘い話を小話として配信。
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