秘密(圭志×一夜)R18

※京介×圭志前提の圭志×一夜。R18注意!





「…っ、はぁ……あァ…」

目の前で揺れる赤髪を眺め圭志は緩く口端を吊り上げる。

「一夜」

「ぁ…あぁ…、けぃ、し…せんぱ…」

繋がったまま一夜の体を反転させ、後ろから覆い被さると耳元に顔を寄せてその名を甘く囁く。

「一夜」

「……っ、それ反則…ひぁ…んっ…ぁっ」

圭志はだらだらと熱を放出している一夜自身に片手を添えると、指を絡め容赦なくそこを攻めたてる。

「あぁっ…!はっ…もぅっ……!」

「っ…はぁ、良いぜ」

イケよと圭志は自身をぎりぎりまで引くと最奥を穿つように腰を勢いよく叩き付けた。

「ッ…ぁあっ…!ふか…ぃ…せんぱいっ!」

「ーーっ」

情事後、圭志がシャワーを浴びて戻ってくると一夜はベットの上で、汚れたままの状態であぐらをかいて座っていた。

「お前も洗ってこい」

圭志は上半身裸でタオルで乱暴に自分の髪を拭きながら言うが一夜はムッとした表情をするだけだった。

そこに先程までの熱は存在しない。

「圭志先輩っていつもそうっスよね」

「何が?」

「やった後の俺に対する態度が冷たい」

冷蔵庫から出したペットボトルを一夜に渡し、圭志はその横に腰掛ける。

「もっと優しくして欲しいのか?」

圭志はペットボトルに口を付けている一夜の頬に片手を添えて言う。

「そうじゃないっスけど、ついさっきまであんなに愛し合った恋人にそれは酷いんじゃないっスか」

ごくりと水を一口飲んで一夜は圭志を見る。

「仕方ねぇだろ。この後、京介に会うんだ。少しでもいつもと違う雰囲気を纏ってたら俺とお前の関係がバレる」

そう、これは学園の誰にも知られてはいけない俺と一夜の秘密。
学園で俺は生徒会長の恋人。
一夜はそんな生徒会長の手を煩わせるただの問題児。

「いっそ公表できれば…」

「そしたらお前は退学の上、俺とはもう会えねぇだろうな」

圭志は一夜にキスを送りながら冗談っぽく笑う。

「それだけじゃすまないっスよ、きっと。会長様の事だから家まで潰される」

「わかってんならこれで我慢しろ」

触れるだけのキスから深い口付けに変え、圭志は一夜の思考を奪った。
そして、今日も二人は誰にも知られる事なく秘密の関係を続けている――。

end.


[ 152 ]

[*prev] [next#]
[top]



- ナノ -