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雅様リクエストの京介×圭志で甘甘エチですv
R-18
……――ザァー
…―ザァー
「んぅ、…」
寒さを感じて布団の中、隣にあるはずの温もりを手探りで探す。
「…ぅ、きょーすけ?」
しかし、隣にあるはずの温もりはなく、仄かな熱を残したシーツだけがあった。
「………」
圭志は眉間に皺を寄せ、布団を捲る。
「…どこ行ったんだ」
寒さで目を覚ました圭志は仕方ない、起きるかと布団から出た。
洗顔してから、一度寝室に戻り、ラフな服装に着替えると朝食と呼ぶには遅すぎる朝食兼昼食を食べようとリビングに続く扉を開けた。
すると、そこに探し人が、テーブルに紙束を重ね何やら書類と格闘していた。
「……何してんだ?」
扉の開く音に気付いたのか京介が顔を上げた。
「よぉ、起きたのか」
「…何してんだ?」
圭志はもう一度同じ言葉を繰り返し、京介の座るソファーの横に屈み、書類を覗き込んだ。
と、京介がペンを置いて圭志の右腕をぐぃ、と自分の方に引いた。
圭志は引かれるままに京介の方に体を傾け、視線を絡ませる。
そして、そのまま顔が近付き唇を合わせられた。
「んっ…」
数回触れるだけのキスを交し合うと、京介は掴んでいた腕を離した。
「機嫌直せ」
どうやら不機嫌になっていた事に気付いていたらしい。
(これで機嫌を直す俺も俺だけどな…)
圭志は苦笑して京介にキスし返した。
「何か食ったか?俺、今から朝食兼昼食作るけど」
「食ってねぇ。よろしく」
テーブルの端に置かれたコーヒーカップに手を伸ばし京介はフッと笑んだ。
「はいよ」
圭志は立ち上がると、リビングから見えるキッチンに足を向けた。
◇◆◇
「京介、飯出来たぞ〜」
圭志は両手に皿を持ってキッチンから出てきた。
「ん、ちょっと待て」
テーブルに広げていた書類をまとめ、パラパラと確認するとファイルに挟んで横に避けた。
そこへ皿を置き、圭志は京介の正面に腰を下ろした。
「簡単にパスタにしちまったけど平気だろ?」
フォークを手にした京介に圭志は事後承諾をとる。
「あぁ。でも、ンなこと聞かなくてもお前の作った飯はどれもうまいから好きだぜ」
「そりゃ良かった」
頬を緩めて、圭志はフォークを手にした。
テレビも付けていない静かな空間に、朝より激しさを増した雨音とカチャリと時折食器の奏でる音だけがする。
それは決して悪いものではなく、居心地の良い沈黙。
「今日はずっと部屋にいんだろ?」
「雨だし、出かける気も起きねぇよ。京介は一日その書類整理か?」
クルクルとフォークにパスタを巻き付けながら圭志は横に避けられた書類を見た。
「やりたくねぇけど、こればっかりは仕方ねぇ」
その言葉通り食事を終えた京介はソファーに身を預け、面倒臭そうに書類に手を伸ばした。
圭志はその様子をキッチンから眺めつつ、皿などの後片付けを始める。
キュッ、と水を止め、洗い終わった皿を乾燥器にかけ、タオルで手を拭いた圭志は新たにカップ二つを棚から取り出しコーヒーを入れる。
それを持ってリビングに戻った圭志は一つを京介の前に置き、もう一つは手にしたまま京介の隣に座った。
途端、紙を持たない方の腕が圭志の腰に回される。
圭志は京介の行動にくすり、と笑みを溢してその横顔にキスをし、耳元で囁いてやった。
「遊びたきゃさっさと片付けろ」
圭志の挑発的な言動に持っていた紙をパサリとテーブルに投げ、京介は面倒臭そうな表情を一変させた。
「俺が言うこと聞くと思うか?」
「まさか」
圭志はカップを置き、楽しげに笑った。
「圭志、後で責任とって手伝えよ」
圭志の頬に右手をあて、するりと滑らせると親指の腹で唇をなぞる。
「いいぜ。お前こそ今度俺が目ぇ覚ました時側に…」
その唇が生意気な言葉を紡ぎ終わる前に京介は己の唇で塞いだ。
「んっ…ぁ…ふっ…」
視線を絡ませたまま、熱いキスを交し合う。
「…っぁ…んっ…はぁ…」
さらに深く求めるように自然と圭志の腕が京介の首に回ると、京介はそのままドサリ、とソファーに圭志を押し倒した。
「ん…はぁ…ぁ…っ…」
コクリ、と飲み込みきれなかった唾液が顎を伝って落ちる。
それをペロリと舐めとり、京介は徐々に顔を下に下げ赤い華を咲かせていく。
「んっ…」
圭志の着ていたシャツに指を侵入させ、たどり着いた突起を指でぐりぐりと捏ねる。
「はぁ…、ん、京介」
名前を呼ばれて顔を上げた京介は、優しげにフッと笑って口付けた。
圭志は首に回していた手をスルリと、滑らせ京介の胸元に持ってくるとボタンを外し始める。
「んっ…」
京介も圭志の服を脱がせ、ソファーの下に放る。
そして、シャツの下から露になった肌理細かい肌に舌を這わせリップ音を立てて痕を残す。
「…んっ…はぁ…」
その度に圭志は体を震わせ、熱い吐息を吐き出す。
「京…、ぁ…俺にも…んっ、付けさせろ」
覆い被さってくる京介の体を引き寄せ圭志も同じようにして痕を付けていく。
その行動に京介はくっ、と声を漏らして圭志の耳元で笑う。
「好きなだけ付けろ。俺はお前のモノだ」
フッ、と言葉と共に熱い吐息を吹き込み耳朶を甘噛みすれば圭志はビクリと体を跳ねさせ声を上げた。
「んぁ…ばっ…ぁ…」
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