おまけ
―後日―
カラン、カラ〜ン
「「「………」」」
「うわっ、何だこの雰囲気!」
「お通夜じゃあるまいしなんスかこれ?」
「俺等がいない間に何かあったな」
順に矢野、陸谷、隼人と店に入って来たのに気付き、沈没していたLarkの面々はガバリと顔を上げた。
「「「副総長〜〜!!」」」
三人がいつも通りカウンター席に着くと、仲間達は代わる代わる話し始める。
「廉さんが、廉さんが工藤と!」
「まるで恋人同士みたいにここでいちゃついててっ!俺等だってしたいのに」
「しっ、しかもデートの約束までしてっ!!」
「「「うわぁ〜、俺等の総長が〜」」」
嘆きに変わってきた仲間達の話しを上手く噛み砕いて理解した隼人は一言。
「デートじゃないな」
隼人の台詞に騒いでいた仲間達が一斉にピタリと動きを止めた。
「少なくとも廉さんはそう思ってねぇだろ。ただカフェで美味い物食って、そのついでに遊びって感じだろうな」
「俺もそう思う」
補足するような矢野の言葉に陸谷も頷く。
「気になるなら当日行ってみろ」
そう投げ掛けた隼人に仲間は首を横に振った。
「いやいや、総長が楽しみにしてたら悪いし。なぁ?」
「「「う、うん」」」
今日もLarkは廉を中心に平和に回っている。
おまけ end.
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