02


「ん、後は掃除機をかけて……終わった〜!」

スイッチをオフにして、コンセントを抜く。

俺は自分の部屋となった真新しい室内をグルリと見回して、満足げに頷いた。

窓の外を見れば、太陽がギラギラと照りつけている。

「祐真ー、昼飯出来たぞー。一旦手ぇ休めて降りてこーい」

階下からかけられた声に、俺は開けっ放しだった部屋のドアから顔を出して返す。

「もう終わったからすぐいくよー」

俺は廊下に出した段ボールを手に、一階に降りた。

「兄ちゃん、これどこに片付ければいい?」

リビングに入り、一番近くにいた、俺のすぐ上、三番目の兄ちゃんに不要になった段ボールを指して聞く。

「あ?貸せ。ンなの俺が片付けといてやる。お前は先に座ってろ」

すると、兄ちゃんはさっさと俺の手から段ボールを取り上げ、リビングから出て行ってしまった。

「あ…」

「祐真、そんな所に突っ立ってないでこっち来て座りなさい」

その様子を見ていた二番の兄ちゃんが自分の隣の席をポンポンと叩いて、俺を呼ぶ。

「あれ?アイツは…?」

兄ちゃんの隣に座れば、今度は一番上の兄ちゃんがキッチンから出てきて料理を並べ始めた。

「俺の段ボール片付けてくれるって言って出てっちゃった」

「そうか。なら先に食べてな。祐真はこの後出掛けるんだろ?」

荷解きも終わったし、そうだな…

「う〜ん」

俺は少し考えてから返した。



a 少し休んでから出掛ける

b すぐ出掛ける


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