一度外れた歯車は、もう二度と元に戻ることは無いのですか。





「優莉、一緒に飯食おうぜ!」

「えぇ…でも私まだ仕事中だからぁ…。」

「優莉は仕事熱心だなぁ。」

「頑張ってね、優莉ちゃん。」





…なんだ、これ。





昼飯を食いに皆で食堂に来れば、朝と同じように優莉がカウンターに立って注文を取っていた。
のは、まぁ予想していたのだが。
何だなんだなんだ、この皆のデレデレ具合は。
上級生が皆揃って優莉に集っている。
下級生はと言うと…食堂の隅で居心地悪そうに食事を摂っている。
…憐れな。
しかしこの桃色の中で飯を食うのかと思うと少し吐き気がする。





『すまん、私はB定食を頼んでもいいか?』

「あ、椿ちゃん!ごめんね!」

『いや、別にいいんだが…。』





待て待て待て、何故私を睨むんだ、お前ら。




『話のこしを折って悪かったな。』

「…いや、気にすんなよ、椿。」





気にすんなって顔してねぇよ、八左ヱ門。




 



 


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