あぁ、どうした乱太郎。
何?私について授業でまとめている?
それで私の入学した時のことが知りたいのか、きり丸。
分かった、話してあげよう。
…その前に鼻をかみなさい、しんべヱ。





そうだなぁ、まず、私は女だろう?
何故女の私がくのたまではなく忍たまに入学したのか、そこから話そうか。



私の家は両親共に忍者なんだ。
母はもう辞めてしまったが父は未だに現役で活躍している。
そんな私は忍をしている父の背中ばかりを見て育ったから、どうしても忍者になりたかったんだ。
忍となって、父と共に仕事をすることが目標だった。
父が休みの日には手裏剣の投げ方を教えてもらったりしていたよ。
そして十回目の誕生日が来た日、母から忍術学園を紹介された。



父と母は忍術学園出身で、学園長先生とも顔見知りだったんだ。
私の話を聞いた学園長先生が「元から知識を持っているのなら、本人も望んでいるし忍たまに」ということで特例ではあるが女ながらに忍たま教室への入学が決まったんだ。
元々力は強くて喧嘩で負けたことはなかったから忍たまでもついていけるだろう…ってのも理由かな。
とにかく、皆も知っているように女だが忍たま教室に入学した。



入学した当初はいざこざが絶えなかったさ。
何で女のお前が忍たまなんだ、とか女はくの一教室に言ってろ、とか。
耳にたこが出来るんじゃないかってくらい聞かされたさ。
…違う、しんべヱ。
その蛸じゃない。




 

 
 
 
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