『あぁ、やっぱり長屋に居たか。』

兵「とりあえず許可とって開けろよ。」

『すまんすまん。』

勘「…?何かいい匂いする。」

『よく分かったな、勘右衛門。ほら、これだ。』

兵「…饅頭?俺達に?」

『三人で食べようかと思ってな。』

兵「へぇ…珍しい。なら一個。」

勘「俺も俺もー。…あ、これうまい!」

『そうだろう?』

兵「確かにうまいな。これ何処で買ったんだ?」

『よく行くうどん屋があるだろ?その向かい側の甘味処の饅頭だ。』

兵「へぇ…豆腐屋の六軒先か。」

『お前気持ち悪いな。』

勘「でもあそこってかなり早く行って並ばないといけないんじゃないの?」

『あぁ、まぁそうだな。』

兵「そんな大事なもの貰っていいのか?」

『気にするな。』

勘「でも…。」

『学園長からくすねてきた物だから。』

「「あぁ…。」」







 
 
 
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