遠山×佐伯



「ワイ、遠山金太郎言いますねん!よろしゅう!」
「俺は千葉県の六角中3年、佐伯虎次郎。よろしく」
「佐伯って呼んでえーの?」
「みんなからはサエって呼ばれてるよ」
「ほなサエでえーな!」
「ははは、好きなように呼んでくれていいよ」
「そしたらな〜、早速質問なんやけど〜…サエは毒手とかやないやろ?」
「どくしゅ?いや、普通の手だと思うよ」
「そか。よかったー。足は速いんか?」
「うーん…速いほうだとは思うけど、人並かな」
「ほうか。そしたらなんやお経とか唱えへんの?」
「お経?唱えないよ」
「あっ、ブログとか書かへんのん?」
「ブログは書かないよ。友達のブログはよく見るけど」
「そかー。じゃあサエはゴンタクレって言われたことあるかっ?」
「ははは、ないよ。ゴンタクレは遠山くんのほうだろう?」
「え、なんで知っててん」
「みんな噂してるよ。東のスーパールーキーは超クール、西のスーパールーキーはゴンタクレって」
「ええええー!ちょ、ワイそんなゴンタクレちゃうで!」
「あ、ゴンタクレって言われるの嫌なのかな?」
「嫌っちゅーかー…あんまりええ感じはせーへんやん?」
「そうかな。元気な感じがしていいと思うよ」
「…ほんまに?」
「ああ。うちのルーキーも元気だけど、遠山くんとはベクトルが違うからね」
「そういえばせやんな、六角って部長が1年生なんやって白石が言うとったわ」
「うちの剣太郎はすごいよ」
「んむむむ…さすがにワイじゃ部長にはなれへんしなぁ…」
「ははは、競わなくてもいいんじゃない?」
「せやけど、なんか悔しいやん。コシマエもかっこええし、六角のルーキーも部長務めとるやないか。ワイだけやで、ゴンタクレとか言われとんの。なんや情けないわー」
「うーん…落ち込むことないと思うけどな。いざというときに一発かましてくれそうな感じがするけどなぁ」
「………ほうか?」
「うん。いいと思うよ。なんか切り札って感じがするじゃん?」
「そうかーそない褒めてもらうと照れてまうやんかー」
「ははは、遠山くんはかわいいね」
「かわいい?ワイ、男やで?」
「知ってるよ。素直でいいねって意味だよ」
「それは褒めてるん?」
「もちろん」
「っくぁーサエは褒め上手やなー!さぞモテるんやろうな!」
「モテてはいないと思うけど」
「そないなことないっ!なんやサエは白石と同じものを感じるでぇ。ただウチの白石はボケがへったくそやさかいな、そこが大幅に減点されて点数落ちてんねん」
「点数とかあるんだ」
「せや。白石も最近流行りのイケメンっちゅー部類に入るはずなんやけどな、なにしろおもろないねん!えくすたしー♪だけやねん!」
「ははは」
「せやけどサエは白石と同じようなさわやかさやけど、なんやもっとずっと大人な感じがするねんなぁ…」
「そうかな。落ち着いてるとはよく言われるけど」
「そうや!落ち着いてんねや!大人の魅力っちゅーやつやな!」
「はは、まだ中学生なんだけどな…」
「えーやん!ワイなんていつまでも子供扱いやし」
「まだ1年生なんだし、いいんじゃない?」
「あーかーんー。ワイもそろそろ大人の魅力つけたいっちゅーねん」
「じゃあまず牛乳かな」
「……やっぱり?牛乳かー」
「牛乳嫌いなのかな?じゃあ、バレーとかバスケとかやってみたら?」
「なんや、なんでバレーやバスケなん?」
「バレーやバスケは割と身長が伸びやすいスポーツなんだ」
「へー!そうなんや!」
「あ、そしたら今から俺たちとビーチバレーやらない?」
「ビーチバレー?砂浜ないで、ここ!」
「あるらしいんだよ、この近くに室内施設のビーチバレー場が」
「ほんまか!」
「うん。ちょうど俺の対談が終わったらみんなで行こうって言ってたんだけど、遠山くんも四天宝寺のみんなを誘ってみたらどうかな?」
「うんうんうん!行くで!やるでビーチバレー!したらちょっとみんな呼んでくるさかい、待っててや!」
「いってらっしゃーい」

 すごい勢いで部屋を出ていく遠山の背中を見つめる佐伯の顔が優しかったという。



































***
そして六角VS四天の対決が始まるという(笑)なんだかサエと金ちゃん書くの楽しかった…!



back

「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -