芥川×真田



「うわぁー真田くんだー。よろしくねー」
「ああ。よろしく頼む」
「………」
「………」
「…で、これってどういう対談なのかな?」
「はて。目的も何も不明のまま来てしまったのだが…お前も目的は知らずに来たのか」
「うん。全然わかんない。なんだろうね〜」
「……ふむ。なるほど」
「………え?なにかわかったの?」
「む?…ああ、目的についてわかったわけではない。さっき跡部に言われたことを思い出してな」
「跡部に?なんて言われたの?」
「うむ、芥川は楽しさを感じていないときには目が半目になっているが、会話は出来るから安心しろと」
「あー…楽しくないってわけじゃないんだけどねー。やっぱりテニスの試合とかじゃないと、わくわくしないんだよねー」
「そのようだな。お前は強い選手、そしてボレーのうまい選手と対峙したときに興奮して目が覚めるようだ」
「うんうん。真田くんのとこには丸井くんがいるからさー、立海の試合はほとんど寝ずに見てることが多いよー」
「そうか。我々のテニスはレベルが違うからな。よく見ておくといいだろう」
「うん。よく見とくよー」
「……それにしても」
「うん?」
「お前が眠そうにしているせいかわからんが、室内がけだるい空気で満たされている気がするのだが」
「うーん?そうかな?気のせいでしょー」
「いや、まるで縁側にいるときのように心が安らぐな」
「そうかなー?」
「不思議なやつだな」
「へへへー。でもでもー真田くんって大きいからさー」
「む?まぁお前よりは断然大きいのだろうな」
「なんか横にいると安心するよねー。なんか守ってくれそうっていうかー…頼れる男って感じー」
「…そ、そうか。それは…褒めているのか?」
「褒め言葉だよー。やっぱり頼れる男ってかっこいいしー」
「そうか」
「ところで真田くん」
「なんだ」
「…寝てもいい?」
「ダメだ」
「えー」
「跡部からお前が寝そうになったら叩いてでも起こせと言われたものでな」
「うーん…でも眠たいんだよねー…」
「こら、寝てはならん。耐えるのだ」
「耐え…る………」
「おい貴様、俺の脚をなんだと思っ……、こら!起きんか!」
「すぴー」
「芥川!起きんか!芥川ーー!!」

 数十分後、心配して様子を見に来た跡部が、真田の膝で寝る芥川を樺地に撤去させたのだった。

























***

慈郎は真田が怒鳴っても起きない気がする(笑)


back

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -