丸井×向日





「立海大附属中3年、丸井ブン太。シクヨロ」
「氷帝学園3年、向日岳人……シクヨロ?」
「なんで疑問系なんだよ」
「シクヨロって古くねぇか?」
「うるせー」
「ていうかなんで俺が丸井と対談なんだよ」
「知らねーよ。氷帝のやつと対談って聞いてたからてっきりジローのやつかと思ったのになぁ」
「ったくホントだぜ。ジローのやつ珍しく起きてやがってよ。代わってくれってどんだけ迫られたと思ってんだよ」
「あーあいつほんっと俺の妙技大好きだからなぁ…」
「丸井くん丸井くんってウルセーんだぜ」
「仕方ねーだろぃ、俺の妙技が天才的すぎるんだからよ」
「…自分で天才的って言ってる時点でどうかと思うぜ俺は」
「んだと?お前だってミソミソ言ってんだろぃ」
「ミソは関係ねーだろっ」
「ていうかお前アレだよ、ちょっと俺とかぶってる気すんだよ」
「はぁ?俺が?丸井と?そんなわけないだろ」
「髪だって赤っぽいし、チームの中では身長低めだろぃ。存在感的に似てる気がすんだよ」
「…まぁ言われてみれば…」
「髪型で言えば1年生の頃の柳に近いけどな」
「あー、柳な。なんで髪切っちまったんだろうな。似合ってたのに」
「でも座敷わらしってあだ名がついてたぜぃ」
「だろーな…」
「お前はどうなんだよ」
「なにが?」
「座敷わらしじゃねーのか?」
「俺のは美容院で2時間かけてカットしてもらうお洒落カットなんだぞ。それに座敷わらしと呼ばれるにはちょっと短いらしいぜ」
「へぇ。そうなのか」
「ていうかこの対談ってテニス関係なくてもいいのかよ?」
「いいんじゃねーの」
「まぁ…そうか。ならいいけど」
「………」
「………」
「…腹、減ったな」
「お前さっき弁当食ってなかったか?」
「ああ、食った。でもデザートがなきゃ、やっぱり飯食ったって気がしねーだろぃ?」
「そうかぁ?」
「少なくとも俺はそうなんだよ」
「そんなモンか」
「ああ。じゃ、そういうわけなんで俺は行くぜぃ」
「たぶん外でジローのやつが待ってると思うからちょっと声かけてやれよ」
「あー。わかったわかった。じゃあな」
「おう」

 丸井がドアを開けると、やっぱりそこにはわくわくした顔の芥川がいたという。
























***

低身長の赤髪。なんか存在感が似てません?てか口調が似ててどっちがどっちやら。笑



back

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -