太一×千歳




「こんにちわです!僕、山吹中1年の壇太一です!よろしくお願いしますです!」
「はは、元気のよかねー。俺は千歳千里たい。よろしく(しますです?)」
「知ってますですよ千歳さん!」
「ん?(ますですよ?)」
「ちょっと調べさせてもらったです!千歳さんはもともと熊本の獅子楽中にいて、今は不動峰にいる橘さんと共に九州二翼と呼ばれていたです!でも2年生のときに二人とも引越して、千歳さんは今、大阪の四天宝寺中にいるですよね!」
「(こん子、大まかにしか調べきれとらんったいね…)そうばい。今は大阪で暮らしとるばい」
「うわぁ、それにしても身長が高いです!何センチですか?」
「今は194たい。もうほとんど止まっとるばってんね」
「そ、それ以上伸びたら困るですよ!千歳さんがうちの家に来たら絶対に額を打つです!」
「まぁ誰の家に行ってもドアをくぐらんば入れんばい」
「へぇぇ〜…羨ましいです。僕も早く身長伸びて、角度のあるサーブを打てるようになりたいです」
「壇くんは今何センチあると?」
「僕ですか?僕は147センチです!えーっと…」
「ははは、指折って数え切れる差じゃなかばい。47センチ差たい」
「ひえぇぇーっ、47センチも追いつけないです!」
「(追いつく必要はなかごた気がするばってん…)…足んサイズはどれくらいね?」
「足ですか?足は24センチです!」
「あー、そしたら最低でも165センチくらいにはなるやろうね」
「えぇーっ、せめて170センチは超えたいです!」
「んーでも170なか選手でも凄か人はたくさんおるばい」
「…誰かいましたっけ」
「例えば青学の不二とか」
「あ、そういえば不二さん170なかったです」
「桔平んとこ…不動峰も、神尾とか伊武とか、170ないやつらたい」
「お二人とも確か165センチ…あぁっ、氷帝の向日さんなんかは158センチって聞きましたです!」
「まぁしかし、壇くんもこれから急激に伸びる可能性は十分にあるし、とにかく栄養管理に気をつけなっせ」
「はい!ありがとうございます!」
「したら、俺はそろそろ行くばってん、よかね?」
「はい!お時間取らせてすみませんでした」
「よかとよかと。そいじゃ」

 ドアを通る時に少し屈んで出て行く千歳を、壇はじっと見つめてから頭を下げたのだった。


























***

もはや壁な千歳くん。



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