あけおめ拍手
(あけおめ拍手三種類)



黒「明けましておめでとうございます」
高「おめでとー。今年もよろしくねー」
月「…オイ、なんで高尾がここにいるんだ」
高「いーじゃん、伊月サン。鳥目コンビのよしみでさ」
月「あとから出てきたのはお前だろ!」
黒「二人とも、新年早々…」
月「だいたい、なんでオレと黒子だけじゃないんだ。新年の挨拶だろ?」
高「みすみすライバルに良い思いはさせません〜」
月「…黒子の悩みに気付いたのは、オレだった」
高「オレの方が黒子を見つけられる確率高い」
月「……」
高「……」
黒「…ふ、二人とも…?」
ガシッ
黒「ふぇ?」
月「上等だ。表出ろ」
高「受けて立ちますよ」
黒「ボクは…?」
月「審判」
黒「へ…?」
高「ダイジョーブ。―――――オレがヨくしてやるから」
黒「なんの勝負ですか?」
月「黒子には指一本触れさせない」
(羽交い締め)
黒「い、伊月先輩」
高「…じょーとーッス」
黒「ふ、二人とも?…なんか目が怖いのですが…」
月「黒子」
高「テツちゃん」
「「覚悟しとけよ?」」
黒「は…」



***



黒「明けましておめでとうございます」
日「おめでとー。…って、黒子。なんだ、その格好」
黒「何って…着物です。女用の」
日「は?!」
黒「『姫始め』です」
日「あー…で、女装」
黒「はい。受け子が女装するのが、姫始めなんですよね?」
日「あー多分。そう言ったら、相棒に微妙な顔されたけど」
月「カマトトぶるな!」
日「うおっ!伊月?!」
月「よ」
日「なんでここに…」
月「邪魔をしに。って訳で黒子。こっちおいで」
黒「?はい」
ガバチョ(抱きっ)
黒「!?」
日「な!?」
月「ほっそー…。ちゃんと食ってっか?」
黒「ぅはい…」
月「腰も…」
サワッ
黒「っ!」
日「い、伊月!」
月「ん?…」
黒「っんぅ!」
日「!!」
ガシッ(取り上げ)
月「あ…」
日「なにしてんだ!」
月「…キスとセクハラ?」
日「はっきり言うな、ダアホ!」
月「はいはい。―――――じゃあ後は楽しんで」
日「は?」
黒「…あの…先輩」
日「ん?」
黒「帯がキツいので…あまり強く抱き締められると…」
日「あ、悪い!」
黒「いえ…」
日「……」
黒「……」
日「(…なにこの空気…)黒子…」
黒「は…」
日「って、顔赤っ!」
黒「暑いです…」
日「そんなに着たらな…」
黒「―――――脱がして下さい」
日「はぁ?!」
黒「先輩…」
日「黒子?!って酒の匂い!」
黒「暑い…」
月「日向ー、ガンバー」
日「伊月!手前かぁあ!」
月「据え飯食わぬは男の恥ってな」
日「この野郎おぉおぉ!!」
黒「ひゅーがせんぱい…」
ウルウル
日「う…っ」



***



笠「新年明けましておめでとうございます」
若「本年も当サイトを宜しくお願いします」
笠「…これで良いのか?」
若「良いんじゃないですか?…て、オレらだけッスか、新年の挨拶」
笠「いや、あと黒子が…」
黒「すみません、遅れました」
「「!?」」
黒「…あの、何か?」
笠「…黒子。その格好は…」
黒「ああ…やっぱり変ですよね」
若「いや…何なんだよ」
黒「管理人からのお達しです。女装で挨拶をするように、と…」
笠(あいつか!)
若「黒子もホイホイ言うこと聞くなよ!」
黒「す、すみません…じゃあ…」
笠「黒子?何処行くんだ?」
黒「着替えに。似合わないのにいつまでも着てたら、気持ち悪いでしょ?」
若「いや、オレは別に…似合わないとは…」
黒「?男のボクが女装しているから、若松さん、怒っているんでしょ?」
若「いや…その…」
笠「…はぁ…」
ぐいっ
黒「…!」
若「!?」
笠「ほら並べ。三人で挨拶すんだろ」
黒「はぁ…」
若「…うス」
笠「ほんじゃ、もう一度」
「「「明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願いします」」」





2011.01.01〜2011.02.20
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