赤司×アウターサイエンス



▽目の色を変える話

矮小く(ちいさく)惨めに足掻く敵たちが
負けては涙流すでしょう
キセキの王は嘲笑う「馬鹿なことだ」

大きく広がる点と実力は 挑む心を挫くように
ゆっくり彼らを飲み込み 勝利に嗤う

ねぇ、君も祈っちゃったんでしょう?
僕に出会ったときにさ
そんな勝利願望は 関係ないさ

始めようか 試合(ゲーム)を
キセキたちの独壇場
君もすぐに理解するだろう
怪物みたいな 僕らの力を

「あぁ、神様、なんで」って
「もう解んない」 泣いたって
受け入れろよ それが才能
次の次の次の試合(ひ)でも懸命しよう

連勝記録も人の評価も
うっかり王手を取るのも
ひっそり王者は微笑む 「当然だろう」

あぁ、なんだいなんだい もうくだらないね
足りない力を埋めるため 小さな影を引き込み
力を制限る(しばる)

あぁ、僕に宿っちゃったんだよ
全てを見極める眼がさ
僕がこの舞台の「王者」なんだ

謳歌しろよキセキたち 圧倒的蹂躙戦
揺れる日々はもう要らない
「最終決戦」はブザー響かせて

「どうして」と叫んだって
「もう嫌だよ」と哭いたって
残念だね それが必然
酷く脆くちゃちな君の限界だろう

なんて馬鹿な奴らだ 何度でも抗って
同じ結果 向い始める
無謀に無様に泣いて、哭いて、啼いて、綯いて

あぁ小さな存在だ
「なんで?」だのと泣いたって
求め過ぎた勝利の前に
虚ろな「キセキ」は 弾けて崩れる

「勝利って何です」って
何度もただ泣いたって そんな影も 直に薄れる

次の次の次も来る 次の次の試合(ひ)も
次の次の次も 勝利しよう

KUROKO

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