相田×群青レイン



▽見守る話

「勝ちたいなあ」って叫んでた
君の背中を見てた ホイッスルが響いていて
「次は頑張れ」ってまた
声をかけた時には 君はもうそこにいない

「力を貸して」と言う それに頷けないのは
「皆諦めているから」 言い過ぎたかな
何か少し気になってさ 夜の街 飛びこんだ

出会い始めた仲間(せかい)のこと
君にまだ話すこともしないで
「夢中になれないんでしょ」毒吐くのは
いつかバスケをもう一度好きになるように

昨日に泣いた 世界を嫌った
だけどもう変わった 明日を愛せる
君は前を向いて 仲間に出会って
未来を作ってるんだろう
黒い髪、大きな声張り上げてた
楽しみだなぁ、笑ってしまうくらいに

夜は静けさを増す 髪を揺らして何度も
心地良い風が吹いて 明日は勝てるのかな
胸が高鳴っていく 力になってあげたいよ

眠れず立てた作戦 それと思い出したんだよ
幼い頃の想い出 いつも父の仕事を
ずっと傍で見ていた お蔭で手に入れたこの眼

今年こそはって意気込んでた時
光と影に出会い 鮮やかになって
皆今日も健やかなことでいつも
同じ舞台をこの目で夢見ていける

季節が巡って 試合を重ねて
涙を拭って 皆笑ってる
それだけをずっと 願っていたいな
なんて思っちゃうけれど
もし未来がこんな夢を連れてきたら
「おめでとう」って笑顔で迎えるから

突然崩れた世界 リミットついた彼に
怯えちゃうよ正直 彼の怒ってるような顔
それでも、言えないな 恨まれても言えないな
もう世界は近づいてる

夜風がノックしてきた そんな約束を待ってた
涙が零れていく 涙が零れていく

KUROKO

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