荻原×デッドアンドシーク



▽バスケを辞める話

遠い過去の回想
立ち寄ったコートの隅で 偶然僕は出会った

それから、僕らは成長
繰り返した友との会話の温度は
簡単に脳裏に再生される

それからすぐ意識は高揚
気の遠くなるほどの量の 練習を繰り返して

あれが「天才たちの集団」
冴えきった目と配色がなんだか
怪物じみてないですか

興奮治まらない この手が掴もうとする
放課後に描いた幼い僕らの夢

神様、お願いどうかこの手をとってよ

きっと君はもうあの天才たちと
並べているんだ 「僕はまだ足りないな」
大丈夫、来年こそきっと そこで会えるから

天才たちの暴走 その遊びは僕たちの心を
挫くには充分な結果になった

試合結果の絶望 あの不条理すぎる
どうしようもないような
記憶はどうにも厄介物で

あれは天才たちの暇潰し
玩具のように遊ばれて 非現実じみていたんだ

ただ未来ヴィジョンは単純
あの時と同じように描いていた
「君と、僕の夢」

絶対にやめないで暖かい君ならば
あの冷たい氷を溶かせるだろう
僕はもうバスケを止めてしまったけど

お別れを告げよう 好きだったものに
辛いけど さぁもうさよならだ

「ねえ、君は今何してる
バスケはまだ好きなのかな?」

KUROKO

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