緑間&高尾×透明アンサー



▽明日へ連れていく話

補足:一番が緑間、二番が高尾の視点

目まぐるしくもないそんな毎日を
繰り返すように何度もボタンを押して
「さぁ、どうかな?今日は」
いつものように
ブラウン管から明るい声が聞こえた

出来栄えならそれは まぁ、良いほうだろう
三点シュートのライン上に立って
隣の方では 爆笑しながら
ボール片手に君が肩を叩いた

勝利を掴めるのは人事を尽くしているからだよ
「いつかお前に、認めさせるから」
君はいつも楽しそうだ

これ以上五月蠅く話しかけないで
今日も一人で練習を続けてた
聞こえだす宣戦布告に 自然と口元が緩みそうだ

今更不思議そうな顔をされたって
勝つためならば何度だって繰り返す
「このまま続ければいつか慣れてくるから」と
そんなことは馬鹿らしいよ

漂うような日々は繰り返すけど
君の姿に感化されて
まぁ、どうあれ明日(あす)の練習後にも
変わり映えしない自主練すんだろ

目まぐるしくもないそんな毎日で
少しずつ僕ら変わっていったみたい
君の信念 僕の決意は
このチームの光と影になった

玉座で見下ろす彼に
「こちらはどう映っていますか」と
簡単に勝った気でいて 何一つ掴めていなくて

少しでも才能が僕にあったなら
ずっと続いていてくれたような試合(ひび)は
鳴りだしたブザーなんかに
止められることなどなかったのかな

コート上で勝ちたい心を掻きたてて
何度も諦めきれず立ち向かった

呆気なく散って終わってしまった
あの日のこと 僕ら明日も忘れないよ

KUROKO

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