デジモン・ファンタジー〜生まれた意味を知る話〜



【用語】

天使
世界を創造した神に仕えていた。それぞれ『勇気』『奇跡』『絆』『命』を司る。天地創造の後、天界へ帰った神とは違い、地上に留まって魂だけの転生を繰り返している。転生者は二つの薔薇の指輪をもっており、ひとつは自分、ひとつはこれと定めた人間へと渡す。渡された人間は聖騎士と呼ばれ、天使を守護する使命を背負う

聖騎士
天使から指輪を授かった人間。指輪を渡せば誰でもなれるので、いつでも変更可能(あることをすれば永遠に契約でくるらしいがそれを知る者はいない)。天使の指輪に口付け「我に力を」と唱えれば天使の胸から武器を取り出すことができる。それは天使の心であり、聖騎士によって形状は異なる。武器使用中、天使は動けないので滅多に使わない。武器にはどんな魔法も無効化する能力がある

魔獣(デジモン)
この世界に住まう人ならざるモノ。温和なモノもいるが、中には知恵をつけすぎて人類排除を企む輩もいる。人間と契約したモノは、必要な時に武器化し共に闘う。魔獣姿でも魔法に似た攻撃は出来る


【登場人物】

大輔
主人公。幼い頃魔獣から助けてくれた騎士(後に太一と判明)に憧れ上京してきた騎士見習い。入団テスト時に不思議な力を開化させ、後に天使と判明する。それがきっかけで太一、ヤマト、タケル、光子郎と共に他の天使を捜す旅にでることに。本人は忘れているが既に聖騎士持ち。タケルとは喧嘩しがちだが、気になり始めている。時たま現れる賢に、懐かしさを感じているらしい

ブイモン
大輔のパートナー。怪我をしているところを手当てしてもらい、それ以来彼に懐いている。騎士団モデルの剣になれる。炎、雷と二種類の魔力があるため重宝される

タケル
王国騎士団に所属。元々はヒカリの護衛だったが、大輔が天使と判明してからは彼を護衛するよう命令を受ける。太一に思慕を抱いており、当初本人は恋愛感情だと思っていた。しかし後に単なる憧れと理解し、本当に好いている相手が誰なのか悩むようになる。時折現れては大輔にアプローチして消える賢に、無自覚で嫉妬する。それが原因で大輔とは喧嘩になりやすい

パタモン
タケルのパートナー。風の魔力を有する双剣になれる。時々妙に子供っぽくなるタケルに呆れ気味


大輔の行く先々に現れては颯爽と彼を助けて去っていく紳士。実は大輔の聖騎士で、幼い頃彼自身の手から指輪を渡されていたが、大輔はそれを忘れている。それでも構わないと言い切り、命を懸けても守りぬくと宣言している。まだ自覚していないタケルに笑顔で宣戦布告をするなど度胸がある。大輔から取り出すのは細長い銀のレイピア

ワームモン
賢のパートナー。風の魔力を有するレイピアになれる。世話焼きで心配性。賢の強い決意を知っており、何があってもそれを応援しようと決めている

太一
ブレイブハート現国王で天使。前王と田舎娘との間にできた子で、ある日王宮に連れて行かれる。それまでの記憶は元老院によって消され、思い出そうとしても忘れる呪いをかけられた。光子郎のことは度々思い出しそうになっているが忘れている。指輪はヤマトに預けている。しかし少しずつ光子郎のことが気になり始め、後にヤマトから指輪を返される。その時に言われた「本当の大切なひと」について思い悩み、光子郎と距離をとったことがあった

アグモン
太一のパートナー。炎の魔力を有した刀になれる。太一とは王宮に来た時に出会い、それ以来親友

光子郎
軍師。太一の幼馴染で、彼に会うためにこの職に就いた。ヒカリから太一の記憶の欠片を譲り受けて以来、小袋に入れて首から下げている。常に淡々と応じるが、太一が拓也と共に奴隷商に囚われた際はいつも以上に冴えた頭で作戦を練り、首謀者には地獄より辛い苦行を施した。太一が自分を忘れても傍に居られれば良いと考えていたが、ヤマトが太一の聖騎士を降りたことをきっかけに自身の想いと正直に向き合っていく

テントモン
光子郎のパートナー。風の魔力を有したロッドになれる。暴走気味な光子郎の一応ストッパーだが止めることができた例はない。キレた光子郎の恐ろしさを誰よりも熟知している

ヤマト
騎士団長。太一の聖騎士。当初ははっきりと恋愛感情を抱いていたらしい。しかしその後太一の様子から彼の想い人を察し、自ら手を引く。太一からとりだすのは金の剣

ガブモン
ヤマトのパートナー。雷の魔力を有するエッジになれる。アグモンのことが気になるがヤマト以上にシャイな為、中々歩み寄れないでいる

ヒカリ
太一の実の妹で、生まれてすぐ王宮に引き取られた。国一番の予言者。ある意味極度のブラコン。太一がヤマトから指輪を返された後二人して窮地に陥った際、迷う太一から無理やり指輪を奪って契約するほどの男前でもある。その時現れたのは神々しい杖

テイルモン
ヒカリのパートナー。光の魔力を有する杖になれる。攻撃力が高い。ウィザーモンは放浪時代の親友で、今も良き相棒として二人でヒカリを守っている

啓人
ある神殿に幽閉されている天使。天窓のある塔の最上階しか世界を知らない。空の壁紙と沢山の縫いぐるみに囲まれのんびりとした生活を送っていた。健良との出会いで少しずつ彼に惹かれていき、外に連れ出そうとする彼の手を迷わずとった。神話や伝承に詳しく、天使の中では一番世界のことを熟知している

ギルモン
啓人のパートナーで、彼によって造り出された。炎の魔力を有する盾槍になれる。赤ん坊のように無垢で、啓人を母のように慕っている

健良
健太と名乗って神殿に警備兵として潜入した暗殺者。孤児であるところから救ってくれた恩人に恩返しするため、何でも屋を営んでいる。啓人暗殺が目的だったが、啓人の笑顔に惹かれていき、彼を外へ連れ出すことを決意。逃げる途中、啓人から指輪を渡され聖騎士となる。啓人から取り出すのは黒い刀

テリアモン
健良のパートナー。風の魔力を有する小太刀になれる。健良の幼馴染で、真面目すぎる彼の緊張を解している

留姫
啓人の幼馴染で、神殿の警備部隊長。啓人に好感を抱かれている健良には冷たく当たる。二人の逃走に陰ながら手を貸すなど、啓人の幸せを一番に思っている。パートナーは炎の魔力を有する二丁銃になれるレナモン

拓也
人体実験の被検体。元は孤児で一時貴族に買われていたこともある。実験所から逃げ出したところで輝二と出会い、成り行きで旅をすることに。実は天使だが本人は無自覚。輝二とは喧嘩しっぱなしだが、顔見知りの貴族に捕えられた際、自らの命を顧みず助けてくれた彼の姿に、少しずつ心寄せていく。フレイモンは実験所にいた頃の友人。彼が指輪に戻ってからは、鎖に通して首から下げている

フレイモン
実験所から拓也を追って逃亡した魔獣。拓也の指輪が具現化したもの。拓也を守ることが優先事項で、それ以外は興味ない。輝二には全くと言っていいほど懐かない。拓也を守ろうとする姿を見て彼を認め、指輪に戻る

輝二
傭兵。旅の途中で拓也と出会い、成り行きで同行する。拓也とは喧嘩ばかりだが、意識はしている模様。拓也が浚われたことをきっかけに、己の恋心を自覚する。魔獣と人間の間に生まれた子で、肉体を変化させることが可能。拓也を助ける為に隠していたその己の本性を他人である大輔たちに曝し、フレイモンと共に戦った

デジモン

×
「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -