赤司ネタ
「親でも殺す―――」
【例えばこんな赤司征十郎】
#ver.1
「あ…」
しん、と静まり返る場にようやっとといった風に誰かが声を漏らした。
「相変わらずだな、征十郎」
溜息混じりに溢れた緑間の言葉に、火神と降旗は思わず間抜けな声を出してしまった。先程までの威圧感はどこへやら、赤司はからからと笑っている。
「お久しぶりです、皆さん」
しかも敬語。あれ、キャラ違わないか。火神は思った。
「お元気そうですね」
「危なっかしい奴だなー」
「なんでここにいんのー?」
「赤司っちは?」
「今日、ウチも隣で大会なんです。さっき会ったら、お手洗い行きたいから説明しとけ、と言われました」
しかしそんな雰囲気もなんのその。キセキの世代達は戸惑わない。混乱も極みに達した降旗は、思わず黒子の袖を引いた。
「黒子、アイツは赤司じゃないのか?」
「いえ、赤司くんですよ。キセキの世代キャプテン―――の弟、征十郎くんです。因みに中三で現帝光中キャプテンです」
「…はああ?!」
「すみません、火神さん。おふざけがすみました」
これどうぞ―――にこやかな笑顔と共に差し出された絆創膏を、火神は放心したまま受けとった。
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実は弟
#ver.2
「…なにしてんだ、赤司」
しん、とした場を壊したのは、呆れ果てた様子の青峰の声だった。他のキセキの世代も、あの黒子まで、付き合っていられないと言いたげに溜息を吐いている。思わず首を傾げる火神と降旗を他所に、赤司はあっけらかんと、
「いやノリで」
「洒落にならないのだよ」
差し出された緑間の手に大人しく鋏を返し、赤司は少し不満げに眉をひそめた。
「青峰みたいに中学と違う性格にしようかと思ったんだが」
「せんでいい」
「てかそこで中二病にしちゃうんスね」
「…君は今のままが一番ですよ」
面倒くさいから、とは心の中で留め置く黒子なのであった。
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キャラ付けしてみてた