脱出ゲームっぽいものにしたかったやつ(2)



メドゥーサ
・古くは、都内某所に棲息していたとされる怪物。頭に九匹の蛇を飼っており、それぞれの目に特別な能力を持っている。人間に危害を加えることはなく、後に人間の伴侶と子孫を得ている。伴侶が死去した際、不老の能力の元である【覚】を閉じたことでその身体の活動を終えた。
・子孫の手によって頭の蛇もまとめて本体ごと、祠に奉納される。後に【子孫】の手によって【目】を持ち出され、【呪/祝】の依り代とされる。
・知識や経験は全て【冴】に集約されており、それを元に【子孫】の願いを叶える一つの方法を提示した。そこに感情や思惑はなく、喩えるなら「聞かれたから答えた」状態。伴侶を得ているため完全に無感情というわけではないが、やはり人外故に人間との感覚には差がある様子。
・頭の【目】の能力は9つ、メドゥーサ本体の目を合わせて10の能力がある。何れも二対で正式な能力が発現する。ものによっては片方だけでも有効だが、不完全な結果となる(例:覚→身体だけが不死となる。醒→狙った通りのループができない)特に【合】は両眼ないと発現できない能力となっている。
・【1番の目・隠】(姿を消す)【2番の目・盗】(心を読む)【3番の目・欺】(視覚を騙す)【4番の目・奪】(注目を集める)【5番の目・凝】(物を捜す)【6番の目・掛】(記憶を伝達する)【7番の目・覚】(不死)【8番の目・醒】(自己修復)【9番の目・冴】(知恵を与える)【10番の目・合】(9匹を統合する)

【子孫】
・メドゥーサの子孫。嘗て「大切な人たちとの永遠」を願い、メドゥーサの【呪/祝】を創り出した。今回の黒幕とも言える。
・祠に奉納された目のうち、【冴】から与えられた知恵により、「大切な人たちと過ごす永遠」を実現させようとした。しかし【覚】の不完全な力によって身体のみ不死、精神は壊れた廃人(屍人)が誕生してしまう。本人は【覚】の力を核とした霊体のまま今日まで存在していた。
・都市開発によって分霊されたことで、活動が再開できるようになった。完全なる不死を実現させるため【覚】の完全覚醒、つまりは【合】の行使を目的とする。霊体のままでは探しづらいので、屍人たちに手伝いをお願いしていた。
・体育館を訪れた黒子や降旗が期せずして【目】の受け皿になってしまったので、回収するために屍人たちをけしかける。

屍人
・嘗て【子孫】の大切な存在だった人間9名。身体は不死だが精神が崩壊しているので意思疎通は不可。【子孫】の指示ならある程度聞けるので、【目】を受け取った人物を狙っていた。特別な目を持つ赤司・伊月・高尾を勘違いして追いかけてしまう程度には知能が低い。
・誠:凛の伴侶。土砂崩れに巻き込まれて足を負傷。感染症にかかり床に伏している。
・赤洛:凛の家系を支え、祠の管理をする神職の一族。
・緑徳:集落の長の息子。赤洛と親しく、祠の管理について度々相談していた。
・灰合:手先が器用。凛の依頼で【目】を一時的にはめ込む彫刻を作った。
・青桐、桃桐:兄妹。
・黄海:
・紫陽:

【子孫の親族】
・双子の姉。妹ほど、人間の彼らに入れ込んではいない。いつか妹が悲しむことを予想しており、それとなく交流をやめるよう伝えたこともあった。
・予想通り別離を恐れて呪いに手を出した妹の凶行を、どうにかして止めたかったが止めきれなかった。不完全になったのは彼女にとっても予想外。これ以上余計なことにならないよう、【目】と屍人たちを奉じる祠を設立する。さらに、【覚】の右と本体の頭部【合】だけは別空間で保管した。

都内某所の特定地域・合同合宿について
・宿泊施設を隣接した体育館。駅や町から少し離れているが、大学付属図書館も近くにあるため、元運動部の受験生が気分転換に訪れる場所でもある。
・WC後、火神の帰国に合わせ、赤司が借用を手配。キセキ進学校現レギュラーメンバーとOB特別講師としてスターキーメンバー、彼らが誘った各校OBが参加する合宿となった。
・嘗てはメドゥーサとその呪いを利用しようとした子孫の呪いについての伝承があった。神社もあったらしいが、正式な神事を行った上で、小さな祠として分霊しているらしい。
・7日間のループを繰り返す舞台。宿泊施設を含んだ半径2キロほどの地域内のみ有効、それ以上は出ることができない。7日目、ないしは5日目以降に何らかの事故事件が起こり(一度目は大雨と雷による倒壊)、合宿に参加していたメンバーに命の危機が起こる。一人でも死亡してしまうと、7日目に【醒】の能力が発動し、死傷者の傷と宿泊施設と体育館の修復が起こる。それは同時に、時間の繰り返しに繋がっている。

黒子テツヤ
キセキ進学校が合同練習した体育館でジャバウォック戦以後、火神と久しぶりに再会する。「この時間が続けばよいのに」という細やかな願いが【子孫】と重なってしまう。【醒】を受け取るが、自覚なし。一度目のループは、彼が【醒】を手にしたことで起こる。その後のループのスタート地点では【右】しか所持しておらず、降旗によって【左】を元に戻されることでループが発生する。片方しか所持していないのは、そこに別の【目】が収まっているためである。

降旗光樹
【掛】の【右】を受け取っている。そのため、一度目のときに黒子と【子孫】のことに気が付いた。その後、【掛】の情報に従い、ループを起こし続けている。黒子の願いもそうだが、死傷者の延命のために自分にできることはこれだけしかないという思い込みがある。ループの度に、ランダムに移動する【醒】を所定の位置(黒子の左目)へ戻そうとする。それを捜すため、ループが始まると真っ先に【凝】を手に入れようと動く。その動きの不自然さから、赤司たちに目を付けられ、尋問される未来に繋がる。

黛千尋
OB特別枠として講師に呼ばれていたスターキーの樋口に誘われた。口でも「行かない」と言いつつ、こっそり様子を見に来た。「同類だからこそ、助けてやれない」と何やら事情を知っている様子。似たような特性を持つ存在として、黒子の身に起こっている【目】の状態等について理解していた(イメージとしてはフェリシアーノに対するロマーノ)。眠りにつく黒子と共に意識を失い、謎の繭に包まれた。

火神大我
ゲームで言えばプレイヤー、物語の視点。テツヤ2号が拾った【掛】の【左】から断片的な記憶を受け取り、7日間がループしていることを自覚する。ループを止める方法として、【合】を捜し当て、所定の位置に収める必要があることを知る。

テツヤ2号
【掛】の【左】を拾い、ループの断片的な記憶をキャラクターたちに伝える。ゲームで言うところのセーブポイント。アイテムをゲットすると記憶が解放されたりするやつ。

福田寛
河原浩一
伊月俊
緑間真太郎
高尾和成
黄瀬涼太
青峰大輝
紫原敦
赤司征十郎
諏佐佳典

諏佐、小堀
スターキーの今吉、笠松に誘われた。

黒子(読み切り)
連載版黒子と魂が繋がっているパラレルワールドの人物。元チームメイトに対する情は黒子ほどない。パス回しが評価されているが、本人も自分が活躍するより「自分のチームが勝つ」と楽しいと思っているのでそこに対する不満はない。【掛】の【左】の能力の影響で、連載版黒子の記憶と感情を受け取っている。魂を夢に飛ばし空になった黒子の身体に宿ることで、【子孫】の手から逃れる手伝いをする。

古橋康次郎
付属図書館に通って受験勉強をしていた。家庭教師の諏佐から合同練習の話を聞いていたので、興味本位で体育館を覗きに行き、ループに巻き込まれる。二階から覗く姿を、伊月に目撃されている。巻き込まれた際、【合】の受け皿に選ばれる。無表情で無感動な様子がメドゥーサに似ているらしい。無痛症。

1姿を消す目【隠す】・・・
2心を読む目【盗む】・・・
3視覚を騙す目【欺く】・・・
4注目を集める目【奪う】・・・
5物を捜し当てる目【凝らす】・・・屍人の一体が所持→右:、左:降旗
6記憶を伝達する目【掛ける】・・・右:降旗、左:2号
7不死の目【覚める】・・・右:活動停止中(黛が所持)、左【子孫】
8修復する目【醒める】・・・黒子(ループ開始時点では右のみ)
9知恵を与える目【冴える】・・・黛
10メドゥーサ本体の目・9匹を統合する目【合体】→???

◇時系列
・メドゥーサが都内某所に棲みつく。後に人間の伴侶を得る。
・【5番の目・覚】が閉じたことで、身体の活動が停止する。
・子孫の手により、10の【目】をまとめて祠に奉納される。
・とある【子孫】が、異種族との混血故人間たちと命の差に不安を抱いている。伴侶を含めた9人の「大切な人たちとの永遠」を求めて祠へ向かう。
・【冴】の知恵によって【覚】の力の貸与を思いつき、祠の目を奪う。
・【覚】の片方が完全に活動停止していたため、失敗に終わる。その結果、身体だけが不死の屍人となった。
・【子孫の親族】の手によって再び奉じられる。その際、屍人と化した9人も地蔵によって封印された。
・都市開発で地鎮祭が行われ、奉じられていた神体は9つに分霊される。しかしメドゥーサの血をそれで抑えられることはなく、【覚】の左を所持し続けていた【子孫】が霊体によって活動を開始する。
・今度こそ永遠の命を創るため、もう一度【覚】の力を執行するため、【目】を探し始める。屍人たちにも手伝ってもらう。
・祠の跡地に体育館が建立され、黒子たちが訪れる。細やかな願いの他、魂の波長が【子孫】と重なったこと、さらには7日目に起きた大雨で火神が怪我を負ったことで完全に精神が同調し、ループが始まる。
・『2回目』で【掛】を得た降旗がループの方法に気づき、以後は彼の手でループが起こされる。
↓以下本編
・『n回目』で【掛】を拾った2号によって、火神たちがループに気づく。
・古橋の目撃証言、黒子や降旗の奇妙な行動など
・脱出失敗、薄れゆく景色の中、降旗が【目】を拾い上げてループを起こす様子を目撃する。
・『n+1回目』


KUROKO

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