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「カノンちゃーん。」
「空さん。」
私は、空さんの声ではっと気づいた。私は、コアモンを抱いたまま、駆け寄った。空さんも、植物の様な生き物を連れていた。
「大丈夫?」
「はい。空さんは?」
「えぇ、平気よ。その子は?」
空さんは、腕の中のコアモンを見ていった。
「コアモンって、言うの。」
「うん。よろしく〜。」
「ふふっ。私は、空よ。よろしく、こっちは、ピョコモンって、言うの。」
「よろしく。」
「私は、カノン。よろしく。」
「それにしても、ここは、ドコなのかしら?」
自己紹介が、終わった時、空さんが、言った。
「さぁ…?それより、他のみんなを探しません?」
「そうね。探しましょう。」
「はい。」
私と空さんは、亜熱帯の森の中を歩いて、言った。
「あ!太一さん。」
数歩歩いたところで、木の上で、短眼鏡片手に、遠くを見ている太一さんがいた。
「行きましょ。」
私達は、太一さんの居た方向に行こうとしたとき……。
「カノン!伏せて!」
突然、ココロモンが、言う。
「カノンちゃん!!」
「きゃっ?!」
空さんが、私を地面に倒した。時、強い風が吹いた。
その風は、一瞬で、やんだ。
「大丈夫?」
「はい。ありがとうございます。空さん。」
私は、立ち上がって、空さんにお礼を言った。
「あれは、クワガーモンだよ!ソラ!」
『クワガーモン?!』
「うん。スッゴク凶暴なの。」
私は、見てないけど、物凄く怖いのかなぁ……。
「じゃあ、ここって、危ない!。」
「クワガーモンの音は遠くに行ったよ。」
私の言葉に、ピョコモンが、答えてくれた。
「早く太一達を見つけないとね。行きましょ。」
「はい。」
私と空さんは、クワガーモンを警戒しながら、歩いていった。
「ねぇ?カノン。あの木にいるよ。探している人間。」
「え?本当!コアモン。」
いつの間にか、私の腕から離れていたコアモンが、木を指して言う。
「でも、木にいるの?」
空さんが、聞いた。
「あれは木だけど、木じゃあないよ。見せかけなの?」
ピョコモンが、言う。
「へぇ〜。」
と、空さんは、木に近づいて、声をかけた。
「もう大丈夫だよ。」
コアモンの言ったとおり、太一さんと光子朗くん。あと、2匹のデジモンが、出てきた。
「空!」
「カノンさん。」
「危なかったね。」
「な〜に、たいしたことなかったさ。」
「光子朗君も大丈夫だった?」
私は、光子朗君にかけよってきいた。
「えぇ、無事です。それより……。」
光子朗君の目は、コアモンとピョコモンを見ている。私も、太一さんと光子朗君の隣のピンクの2匹を見てるけど……。
「これも……あの仲間?。」
と、集まる4匹を4人で見て、光子朗君が、呟いた。。
と、同時に、また、一匹、増えた。
「あれも、そうなの?!」
と、空さんが、言った。と、同じ位に、タケルくんとヤマトさんがきた。
「トコモーン。」
「おい、タケル!」
「ヤマト、お前も…!」
ヤマトさんも、何か角のはえたオレンジ色の者を持っている。
「太一、みんな居たのか…。」
「いや、お前の持っているそれ…。」
うん。気になる。
「あぁ、こいつは…。」
「ボク、ツノモンです…。」
見たまんまだね。
「ウギャァァァァ!!みんなぁー。たすけくれぇ!!変な奴に追われて!」
「変な奴じゃないよ。プカもんだよ。」
と、丈さんがきた。
プカモンって、言う茶色のが、丈さんの肩に乗ったとき、悲鳴を上げていたが、皆は、黙って見てる。
丈さんも、気づいたらしい。
「何なんだ!こいつらは!」
『ボクたちデジタルモンスター。』
『デジタルモンスター?!』
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