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「やっとやんだみたいだなぁ……。」
吹雪がやっとやんで、ゴーグルを付けた爆発的な茶色の髪を持つ5年生の八神太一さんが、言って、外へ出る。
「カノンちゃん。いこぅ!」
「わっ!ミ、ミミちゃん、引っ張らなくても行くから……。」
その言葉にミミちゃんは、即座に反応し、私の腕を引っ張っていく。私は、転けそうになりながら、ついていって、小屋から、出た。
「…凄い。」
「きれ〜。」
小屋から出た景色は、一面白銀の世界になった。
私が、スケッチブックに雪降る前に書いた、景色とは、全然違って居た。
灰色の空は雲はなく、青い空だった。だが、フワリとオーロラが、浮かんだ。
『うわぁ〜!』
私達は、初めてのオーロラに驚いて、ずっとオーロラを見ていた。
「光子郎!早くこいよ。」
私は、光子郎君を呼ぶ太一さんの声にはじめて、光子郎君が、出てないことに気づいた。
「もう……こんなに積ったんですね。」
「それだけじゃないぜ……ほら。」
「あ、あれは……?。」
「オーロラよ。」
「初めてみたぜ。」
5年生の竹ノ内空さんが、言った。次に、太一さんが言った。
「そんな、変ですよ。日本で、オーロラなんて。」
「そうなんだよね……。」
「でも、アレはオーロラだよね。」
光子郎君と空さんは、おかしいと言う。私も、おかしいと、思う。でも、アレはオーロラなのは、間違ってない。
「とりあえず、キャンプ場まで、戻ろうよ……。」
「そうだな……。」
6年生の城戸丈さんの言葉に、5年生の石田ヤマトさんが、同意した。ヤマトさんの隣には、2年生の高石タケル君が、いる。
「お、おい!あれ。」
「!」
太一さんの言葉で、オーロラをもう一度見た。
オーロラの真ん中辺りから、何か飛んできた。
ドコォォォォォォン
ドコォォォォォォン
ドコォォォォォォ
「皆、怪我はない?」
しばらくして、音がやんだ。
「なんとかな…。」
「無いです…。」
凄い衝撃音にだったので、怖かった。ので、空さんに、返事したあと、凄くホッとした。まさか目の前に、おちるなんて……。そこには、小さな穴が、あって何か雪に生もっるのが、わかった。
「びっくりしたぁ〜。」
「い、一体…。」
「隕石……?」
穴から、ポォォと光って、何かが浮かんできた。
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