ワタシノイシ | ナノ

  2


「えーと、これで全員だっけ?」


それから、皆で、自己紹介をした。それから、太一さんが終わった後に全員居るか確認する。
そう言えば、一人居ない。

「待って、確か、もう一人………。」




「あ!ミミちゃんが居ない。」


私は、ミミちゃんが居ないと気づいて、叫んだ。
ごめんなさい。ミミちゃん。私、今まで、貴女のこと忘れてた………。友達なのに……。


「そうです。4年生の太刀川ミミさんが居ません。」

「そうだ。僕は、ミミくんに………。」


と、丈さんが、何か言いかけた時………。



「キャァァァ!!!」



ミミちゃんの悲鳴が聞こえた。


「ミミちゃん!?」


私逹は、声のする方へ走った。




少し離れた場所から、ミミちゃんも、走って来たのだが……。デカイ赤いクワガタがいる。あれが、クワガーモンらしい。クワガーモンは、私達の上を通りすぎた。


「もぅ…いやぁぁぁ……。」

「ミミちゃん、大丈夫?。立てる?」


私は、座ってしまったミミちゃんに声をかけた。隣には、植物のようなデジモンが、いた。


「カノンちゃん。空さん。」

「さっ!早く、立って!!」

私と空さんで、ミミちゃんを、何とか立たせた時。クワガーモンが、戻ってきた。

「また、来るぞ!?」


と、声がした。


もう一度、クワガーモンが、私達の上を通りすぎた。太一さんが、クワガーモンに立ち向かうとするのを、空さん。ヤマトさん。光子郎君が、宥めた。今の私たちには、何にも出来ない。


私達は、前をいく太一さん逹を、追いかけて、逃げる!逃げる!



「頑張れ〜。カノン。」

コアモンは、私の頭の上に居た。


「そんなぁ……。」


森を抜けた先は、崖だった。
また、クワガーモンが、顔を出してきて、迫ってきた。


「カノンは、コアが守る!」

「コアモン!待って?!」


頭に居たコアモンが、そう言って飛だしてしまった。
他のデジモン逹も、クワガーモンに攻撃するけど、全く聞かなかった。


「コアモン。」



と、私は、叫んだ。
それから、最後に、太一さんが、叫んだ時……





辺りが一瞬……暗くなった。


デジモン達に光が降りて、皆が進化した。


「コアモン進化ー。ココロモン。」


コアモンは、ココロモンになった。ココロモンは、タレミミの仔犬みたい……。


「コアモン?」


それから、クワガーモンに一度、全員で体当たりした。
けど、弾き飛ばされた。



「?!」



「大丈夫、皆、行くぞ!」



「ポイズンアイビー。」

パルモンが、クワガーモンを飛べないように捕まえた。

「エアーショット!」


パタモンが攻撃。


「離れて!」





「ベビーフレイム!」
「プチファイアー!」
「マジカルファイアー!」
「プチサンダー!」
「アイスボール!」

アグモン、ガブモン、ピヨモン、テントモン、ココロモンが攻撃。どの攻撃も、聞いていた。



「もう一度!」




アグモンが、そう言うと、さっきの攻撃をもう一度放った。



クワガーモンは、後ろの森に倒れていった。





それから、それぞれ、パートナーもとへかけていく。




「カノン〜。」


私は、進化したコアモンを抱き締めた。


「凄いよ!…えっと……。」

「ココロモンだよ?カノン。」


「ココロモン。怪我とかしてない?」


「大丈夫だよ。」


と、ニコリとココロモンは、笑った。私も、つられて、笑った。


「太一!」

「?!」


空さんが、太一さんの名前を叫んだので、私は、太一さんの方をみた。倒れたはずのクワガーモンが、立ち上がってる。ギリギリで、クワガーモンの攻撃を避けたけど……。



グラッ



地面が割れて…崖が…落ちた。



「うわぁぁぁぁぁぁ?!」

「きゃぁぁぁぁ?!」








これが、私とデジモンとの出会いと同時に……




長い冒険が始まった。





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