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「えーと、これで全員だっけ?」
それから、皆で、自己紹介をした。それから、太一さんが終わった後に全員居るか確認する。
そう言えば、一人居ない。
「待って、確か、もう一人………。」
「あ!ミミちゃんが居ない。」
私は、ミミちゃんが居ないと気づいて、叫んだ。
ごめんなさい。ミミちゃん。私、今まで、貴女のこと忘れてた………。友達なのに……。
「そうです。4年生の太刀川ミミさんが居ません。」
「そうだ。僕は、ミミくんに………。」
と、丈さんが、何か言いかけた時………。
「キャァァァ!!!」
ミミちゃんの悲鳴が聞こえた。
「ミミちゃん!?」
私逹は、声のする方へ走った。
少し離れた場所から、ミミちゃんも、走って来たのだが……。デカイ赤いクワガタがいる。あれが、クワガーモンらしい。クワガーモンは、私達の上を通りすぎた。
「もぅ…いやぁぁぁ……。」
「ミミちゃん、大丈夫?。立てる?」
私は、座ってしまったミミちゃんに声をかけた。隣には、植物のようなデジモンが、いた。
「カノンちゃん。空さん。」
「さっ!早く、立って!!」
私と空さんで、ミミちゃんを、何とか立たせた時。クワガーモンが、戻ってきた。
「また、来るぞ!?」
と、声がした。
もう一度、クワガーモンが、私達の上を通りすぎた。太一さんが、クワガーモンに立ち向かうとするのを、空さん。ヤマトさん。光子郎君が、宥めた。今の私たちには、何にも出来ない。
私達は、前をいく太一さん逹を、追いかけて、逃げる!逃げる!
「頑張れ〜。カノン。」
コアモンは、私の頭の上に居た。
「そんなぁ……。」
森を抜けた先は、崖だった。
また、クワガーモンが、顔を出してきて、迫ってきた。
「カノンは、コアが守る!」
「コアモン!待って?!」
頭に居たコアモンが、そう言って飛だしてしまった。
他のデジモン逹も、クワガーモンに攻撃するけど、全く聞かなかった。
「コアモン。」
と、私は、叫んだ。
それから、最後に、太一さんが、叫んだ時……
辺りが一瞬……暗くなった。
デジモン達に光が降りて、皆が進化した。
「コアモン進化ー。ココロモン。」
コアモンは、ココロモンになった。ココロモンは、タレミミの仔犬みたい……。
「コアモン?」
それから、クワガーモンに一度、全員で体当たりした。
けど、弾き飛ばされた。
「?!」
「大丈夫、皆、行くぞ!」
「ポイズンアイビー。」
パルモンが、クワガーモンを飛べないように捕まえた。
「エアーショット!」
パタモンが攻撃。
「離れて!」
「ベビーフレイム!」
「プチファイアー!」
「マジカルファイアー!」
「プチサンダー!」
「アイスボール!」
アグモン、ガブモン、ピヨモン、テントモン、ココロモンが攻撃。どの攻撃も、聞いていた。
「もう一度!」
アグモンが、そう言うと、さっきの攻撃をもう一度放った。
クワガーモンは、後ろの森に倒れていった。
それから、それぞれ、パートナーもとへかけていく。
「カノン〜。」
私は、進化したコアモンを抱き締めた。
「凄いよ!…えっと……。」
「ココロモンだよ?カノン。」
「ココロモン。怪我とかしてない?」
「大丈夫だよ。」
と、ニコリとココロモンは、笑った。私も、つられて、笑った。
「太一!」
「?!」
空さんが、太一さんの名前を叫んだので、私は、太一さんの方をみた。倒れたはずのクワガーモンが、立ち上がってる。ギリギリで、クワガーモンの攻撃を避けたけど……。
グラッ
地面が割れて…崖が…落ちた。
「うわぁぁぁぁぁぁ?!」
「きゃぁぁぁぁ?!」
これが、私とデジモンとの出会いと同時に……
長い冒険が始まった。
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