天の章 | ナノ

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「あれ?居ない…時間、合ってるよね。」


いったん、輝一君と別れてから、待ち合わせの場所へ行った。相手は、いなかった。怒って帰ったとか?



居ないので、私は、また、輝一君についていく。



「何処行くのかな?」


「さぁ?」


輝二君は、携帯を見ながら、駅のエレベーターへ走っていった。


「乗る?」


「うん…でも、もう少しだけ……。」


予想がつく。


「心の準備をさせてくれ…とか?」


「え?さすが…昴だね。」


「でしょ?あ、早くいかないと、しまっちゃうよ?」


私たちは、閉まりかけたエレベーターに走る。
前を見ると、ゴーグルを付けた男の子が、スライディングしてた。


「あ……。」


「閉まっちゃったね…。」


もう、諦めるかなと、思ったけど……。



「下に行くみたいだ。」


「え?!まだ、するの?探偵ごっこ?」


エレベーターの位置を示す場所を見ながら、輝一君は、言って、階段へと走る。


「探偵ごっこ、じやぁ、無いって…。」


「輝一君!?急ぐのは、分かるけど……。」


そんなに早く走ったら、転けるよ……と、私は、言った。輝一君は、しっかりしてるけど、たまにどっか見てないから……不安なんだ…。



その不安が的中した……。

「?!」


「輝一君?!」



階段でつまづいて、前から…落ちそうなところを、私が、背中から抱きしめるようなかっこで…///…一時は…助かったんだ。



けど、輝一君を支えきれなくて、私も、一緒に落ちるようにこけた。





それから、先は覚えてない……。多分、どっかうったと思う。



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