「かーいとぉーう!!」

「ぉうわっ!!!!」


新一から抱きつかれるなんて珍しくとても嬉しいのだが生憎今俺は台所で夕飯の準備中で手が放せない。

「新一とっても嬉しいんだけど今夕飯の準備してるから後でな。」

「やだ。寒い。こたつだせーかいとー。」


何だよ。そんな事かよ。ちょっと期待しちまったじゃねーか。
そうですよねあの超恥ずかしがり屋な工藤新一くんが自分からお誘いしてくれるわけないですよね。
とりあえずコンロの火を消し背後から抱きついてきた新一と向かい合う。


「新一。」

「んー?」

「お前寒いって言いながらなんつー格好してんの?」

「だってあちぃーんだもん。」

「だもんって。というか言ってることが滅茶苦茶なんですけどー?」


寒いとか言いながら新一の格好は下は下着を履いてるだけで、上はどこから探し出してきたのか俺の仕事の時着てるYシャツ一枚を着てるだけの所謂男のロマン状態だ。
んん?これはやっぱり誘ってるのだろうか?
もし誘ってるならこのチャンス逃がすわけにはいかないよな。

「新一寒いんだよね?」

「うん。」

「なら俺とあったまる事する?」

「うん、する。」

「わー本当意味分かってる?」

「うん。」

「もうどうなっても知らねーぞ?」

「かいと、寒い…はやく…」


うん。もう本当知らねーぞ俺。
ベッドに行くのも待てず俺は新一を担ぎリビングのソファに寝かせその上から覆い被さる。
首筋にキスをすると「…んっ」という声を出し身じろぐ姿がまた可愛らしい。
首筋から耳の裏を舐めあげ反応をみたくて顔をみれば切なそうにこちらを見上げる目と視線があう。


「かいと…キスして?」

誘われるまま顔を近づける。新一の潤んだ目に熱い吐息に引き寄せられ………?


「新一ちょっとおでこ出せ」

「ん?」

「ばっかっ!!お前熱あんじゃねぇか!!!!」

「おーだからあちぃーしさみーのか。」


ははは…なんだ積極的なのは熱のせいか。
とりあえずこんな格好で居たら余計熱が上がると思い俺は急いで新一を部屋まで担いで服を着させベッドに寝かせた。


「ったく、もうお前今日は朝までそこで寝てろ。」「ん。」

「後でちゃんと飯持ってきてやるから」

「わかった。待ってる…早く戻ってきて…かいと」

「あーはいはい。」


甘えてくる新一を俺は適当にあしらって部屋から出る。なんなのあの子。人を無意識に誘ってくれちゃって。くそーでも今は我慢だ我慢。
とりあえず準備万端になってしまっている息子さんをどうにかする為トイレに向かうのだった。






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寒くてカッ!!っとした日に書いた話。
多分この後ベットで新一に添い寝を強要される^^^^
据え膳据え膳wwww
私は可哀想な快斗が好きよ^^←