萌え吐き過ぎ

[ ̄σ・・ ̄]≦ ホージホジ
とある日の夕方。
どこからか聞こえてきた小宇宙による雄叫び。

蟹:「大変だ!」
魚:『どうした、蟹? 聖衣の蟹足でも折れたのか?』
蟹:「折れねぇよ! そんな事じゃねぇ、もっと重大な事だ!」
魚:『重大? 何事だ?』
蟹:「今夜、ずっと目ェ付けてた女とディナーなンだよ。で、上手くいけばメシの後にイイ事できるかもしンねぇだろ? だから、ゴムを買いに来てるンだが・・・。」
魚:『ほう、それで?』
蟹:「Lサイズだけ売り切れだったンだよ! どの店に行っても、Lサイズだけ! 何故だ?!」
魚:『Lサイズ? Sサイズの間違いじゃないのかい?』
蟹:「間違るか!」
魚:『Lサイズだけねぇ。誰か買い占めてる奴でもいるんじゃないのかい?』
蟹:「何処のどいつだよ?!」
魚:『いっそMサイズで良いんじゃないのか? 頑張れば入るだろ。』
蟹:「入るか! 兎に角、時間がねぇ! オマエ、Lサイズのゴム持ってねぇか?」
魚:『悪いが私は、ここ暫く、彼女がいなくてね。必要がないので持ってないよ。』
蟹:「そういやオマエ、山羊のトコのヘナチョコ女に横恋慕中だったか。」
魚:『横恋慕なんて言わないでほしいね。そして、飛鳥はヘナチョコ女ではない。』
蟹:「アレは誰がどう見ても、ヘナチョコだろ。」
魚:『だったら、その山羊に聞いてみれば良いだろう。ヤツなら飛鳥と毎晩の如くアレやコレやしてるのだろうからな、腹立たしい事に。』
蟹:「あー、そうだな。アイツなら持ってるか。ちょっと聞いてみるわ。」
魚:『そうしてくれ。』

ブツッ。
蟹と魚の小宇宙会話、終了。

蟹:「シュラ、ちょっと良いか?」
山羊:『何だ? 俺は今、忙しい。』
蟹:「直ぐ終わる話だ。オマエ、Lサイズのゴム持ってるだろ。それを3・4個、分けて欲しいンだが。」
山羊:『悪いが持ってない。』
蟹:「あ? 持ってねぇって、何で? 飛鳥とHしてンだろ? それとも拒否られてンのか?」
山羊:『拒否される事などある訳がない。飛鳥とは毎晩の如く勤しんでる。』
蟹:「だったら、何で持ってねぇンだよ?」
山羊:『付けてないからだ。ゴムなど俺達には必要ない(キッパリ)』
蟹:「付けてねぇって、デキたらどうすンだよ?」
山羊:『別に問題あるまい(`・ω・´)キリッ』
蟹:「・・・は? ないのか、問題?」
山羊:『ない(`・ω・´)キリッ』
蟹:「・・・そうか、分かった。忙しいトコロ、済まなかったな。」

ブツッ。
蟹と山羊の小宇宙会話、終了。

蟹:「気が進まねぇが、アイツに聞くか・・・。あ〜、アイオロス?」
射手:『どうした? あ、嫌よ嫌よも好きのうちって事で、遂に俺に可愛がられたくなったか?』
蟹:「絶対にねぇから! つか、気色悪ィ言い方ヤメロ!」
射手:『で、何の用だ?』
蟹:「アンタさ。ゴム持ってねぇ? Lサイズの。」
射手:『あ〜、持っている事は持っているが、俺のはXLサイズだ。』
蟹:「・・・マジで?」
射手:『勿論(`・ω・´)キリッ』
蟹:「そンなにデカいの、アンタ?」
射手:『デカいぞ(`・ω・´)キリッ』
蟹:「・・・そうか。」

ブツッ。
蟹と射手の小宇宙会話、終了。

蟹:「あ〜、アイオリア? オマエ、ゴム持ってねぇ? Lサイズの。」
獅子:『ごごごごご、ゴム、だと?!』

(おわれ!)

***

結局、蟹さまはゴムを手に入れる事が出来たのか否か(苦笑)
ディナーデートは上手くいったのか?
そして、アチコチの店舗でゴムを買い漁ったのは、地上に出て来た際に買い溜めをした冥界三巨頭の皆様のせいだったりするとかねwww
2020/06/03 23:59 蟹座関連

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