「誰かいるのー?」
突然の声に、4人は身体をビクつかせた。
足音が聞こえてくる。こちらに近づいてくるようだ。
「かっ、隠れるところ………」
別に隠れなくてもいいかもしれない。だけど、とっさに身体が反応してしまった。
玄関入ってすぐ、右隣の部屋。4人は慌ててそこへ入る。
足音は部屋の前で止まった。
見つかるかもしれない――――
「………変ねぇ」
だが、声の主は部屋を開けようとせず、また足音は遠ざかって行った。
「………あ、ぶなかった」
「今のは?もしかして………」
3人は丹那を見た。
燐の腕の中にいる丹那は、ガタガタと震え始めていた。
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