「誰かいるのー?」



突然の声に、4人は身体をビクつかせた。



足音が聞こえてくる。こちらに近づいてくるようだ。



「かっ、隠れるところ………」



別に隠れなくてもいいかもしれない。だけど、とっさに身体が反応してしまった。



玄関入ってすぐ、右隣の部屋。4人は慌ててそこへ入る。



足音は部屋の前で止まった。



見つかるかもしれない――――



「………変ねぇ」



だが、声の主は部屋を開けようとせず、また足音は遠ざかって行った。



「………あ、ぶなかった」



「今のは?もしかして………」



3人は丹那を見た。



燐の腕の中にいる丹那は、ガタガタと震え始めていた。




[ 26/122 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]



「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -