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ぴかちゅう、リンクだぜ



「マゴイチ、だめ?」
「いや、だめではないけどな、」

 ナマエとギンチヨが空中庭園から帰ってきた。マゴイチはその間、マスキッパ達と戯れたり惰眠を貪ったりしていたのだが、ナマエが連れて帰ってきた黄色の生物に目がいった。その存在はナマエに抱かれている。ナックラーと鳴きあっているあたり、仲は良くなったらしい。黄色の生物――ピカチュウはマゴイチに向かって手をあげる。

「ぴかぴ!」
「つれていっちゃ、だめ?」
「いや、別にいい。リンクしたのか?」
「りん……?」
「ん、あぁ、悪い仲良くなったのか?」
「うん!」
「リンクなら大丈夫だ、私がちゃんと見届けた」
 
 ギンチヨの言葉に、マゴイチはそうか、と答える。モトナリ公には無事に連れ変えってこいと言われただけだ。なら、別にリンクするポケモンが増えたっていいのだろう。マゴイチはナマエの頭をわしゃわしゃと撫でる。

「明日には出るんだから、早く寝ておけよ。」

旅立って、シデンの国

「マゴイチ、ナマエはどうしたんだい?」
「あぁ、寝たよ」
「ナマエは何故ツバサの国に行くんだ?」
「それがな、ナマエはデカイ船から海に投げ出されたらしいんだ」
「それでランセに流れ着いたのか」
「あぁ。で、海の中で翼を持った大きなポケモンを見たらしい」
「海の中で……?」
「あぁ、だから、飛行タイプの多いツバサの国に何か手がかりがあるかもしれないだろ?」


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