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 どうやら自分は記憶が制御されていたらしい。勝手に構築されたり崩されたり、何処かに埋め込まれていたチップのせいだそうだ。ヴィランズとして暴れたとか。謝れば、操られていたからとフォローされたが、そういう問題でもないだろうに。
 そんなことをトニー――アイアンマンから聞いた。ちなみに、ルートという子供はスヤスヤと寝ていた。

「しかし、あのチップを破壊したのに埋め込まれた間の記憶があるとはな。名前すらもおぼえられないはずなんだが」

 トニーの言葉になんとも言えず、少し苦笑いを浮かべる。実を言えば、全く覚えていない。ただ、あの幼い少年の持っているもののあちこちに私の字でルートと綴られていたからわかっただけだ。でも、いわなくていいことだろうと口を紡ぐ。

「改めて自己紹介をしておこうか。私はリア・ケノービ。しばらくは右も左もわかりませんが、よろしくお願いします」

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