「リアさんのキーブレードについてる星」
「ん、あぁ、これのことか?」
カシャンと音を立てて現れたキーブレードの後ろを見せる。桃色の星を形をした、それ。
「とある人から貰ったネックレスだったんだが、気がつけばキーブレードについていた」
「綺麗……」
少女――アクアがそれを手にとり眺める。やはり、女の子だな、と思いながら。
「これは元々、とある世界にあるお守りらしい」
「お守り?」
「あぁ、どんなに離れてしまっても仲間と再会できる、という」
懐かしい、と目を細める。もう一度、導いてくれないだろうか。
「……再会できたんですか?」
「一度はな。でも、また離れ離れになってしまった。きっと、また、会えるだろう。星に導かれる限り」
もう一度、カシュン、と音を立ててキーブレードをしまう。そして、アクアの頭をわしゃわしゃと撫でた。
「また会おう、アクア。マスターや他の二人にもよろしくいって置いてくれ」
「はい!」
「――フォースが君に何時もあらんことを」
星が共にあらんことを
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