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 過去の世界から帰って、変わったことといえば、ジェダイ評議会に顔を出すことになったり新しい弟子を持ったり、志願してくれているジェダイ候補生に指導しに行ったり、ジェイセンが余計べったりになったことに、ジェイセンとジェイナの弟の面倒をみるようになったり……と忙しいような、しかしながら過去の世界よりは忙しくない毎日を送るようになったこと。
 あと、大きな違いといえば、目の前でニコニコとわらっている霊体――フォースと一体化してるかもしれないが――人達が現れることが増えた。今日も、マスターが現れないのをいいことに彼は私に向かいあって座っている。

「そうか、いつかはリアと孫が結婚するのか、複雑だなぁ」
「何言ってるんだ、アナキン」
「いやぁ、俺としてはオビ=ワンと結婚するように、シラーと押してたんだけど」
「マスターとなんて、恐れ多い」
「ケノービでも?」
「ケノービとマスターは同じ人じゃないか。第一、ジェイセンだって幼いからそう思ってるだけだろう。いつかほかに好きな人ができるさ」
「リアって本当に選り取り見取りの立場にいるのに選ばないな」
「昔の掟が染みついちゃったもので」
「今は関係ないだろ? まさか、マスター・クワイ=ガンが好きとか?」
「アナキン、せめて生きてる人を。マスターもマスター・クワイ=ガンも死んでる」
「でも、そばにいるし、本人達は――」
「アナキン」

 ふわり、と現れたマスターの眉間には皺がよっている。話をどこから聞いていたのか。

「聞いてた?」
「あぁ。リアは私の弟子だ。変な誤解はよせ」
「……だってさ、アナキン」
「照れてるだけじゃないの?」
「アナキン」

 マスターがそう強くいえば、アナキンは、またねリアだなんて言って消える。追いかけるようにしてマスターも消えた。

「喧嘩するほど仲がいいというか……」
「そうだな」

 背後から聞こえた声に振り返る。後ろには、透き通った霊体のマスター・クワイ=ガンがいた。私が驚いて固まっていると彼は愉快そうに笑う。

「きみにとっては、久しぶりかな」
「……えぇ、そうなります。まさか、マスター・クワイ=ガンまでこうなっているだなんて」
「編み出したのもオビ=ワンに教えたの私だならな。君が知らないだけで、君が小さい頃から見ていた。まさかリア本人だとは思わなかったが」

 そう言って微笑んだ彼に、こちらも笑みを浮かべる。

「再会できましたね」

 そう告げて、お守りを見せれば彼は嬉しそうに笑った。


導かれて、再会


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