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NEVER DESPAIR:ULTIMATE

WOULD ONLY TAKE ME AS I AM-3
 体育祭にかなり燃えているらしい麗日さんに苦笑いする。
 僕はといえば、燃えればいいのか萎えればいいのかわからないそれだ。僕がこちらに来たのはS.H.I.E.L.D.の息がかかってないから、という理由も当然含まれている。なのに、僕が入学すると同時に推薦枠ができるなんて。もしかしたら、僕がくる前から決まっていたのかもしれない。でも、どう考えたって。
 ぐるぐると考えていれば、先生が昼休みの開始を告げた。ガタガタと立ち上がり始める周りで、先生が思い出したように僕を手招いた。

「ヒトトセ、ちょっと来い」
 さっさと。

 そう言った先生に早足で先生に駆け寄る。騒がしい教室から出た先生は人が少ない場所へ行くと僕を見る。

「まぁ、はっきり言えば、お前が勘づいてる通りだ」
「……」
「アイツはお前の個性をいろんな意味で危険視してる。だから、体育祭も当然のようにいるだろう。で、体育祭が終わればお前の成績がどうであれ、次のステップにおいて指名してくる」
「次のステップ?」
「ああ。だから、お前がその指名を蹴るには他のヒーローの指名を受けるしかない。それは体育祭の出来不出来で決まる。できるだけ上位に行った方がいい」

 そう言って僕の頭を撫でた先生を見る。

「先生はどうしてそんな忠告を?」
「俺、アイツ嫌いなんだよね」

 さらりと告げた先生は続けて、「アイツの唯の息子だったら超冷遇しようと思った」と言う。固まる僕に、先生はじゃあな、と片手をあげ職員室に戻っていった。
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