相澤先生の隣なう。
出席番号順だと僕はぼっち席であるが為に、隣は相澤先生だ。今日のヒーロー基礎学はレスキュー、即ち救助訓練である。その為の施設に移動中だ。隣の相澤先生は、流石に寝袋はつけてないがグッスリと眠っていた。
よくよく先生のゴーグルを見れば薄っすらと見た事があるマークが入っている。オリーブの葉に、地球儀、鷲。国連の旗に似たソレだ。間違いなく、S.H.I.E.L.D.のマークである。
「S.H.I.E.L.D.?」
「なんだ」
僕の声に、先生は目が覚めたらしい。ギロリと此方を睨んでくる。とりあえず僕は苦笑いをして、いえ、と首を振った。
「先生のゴーグルに、S.H.I.E.L.D.のマークが入ってたから……先生はS.H.I.E.L.D.にいたんですか?」
「……一時期な」
そう言った先生は話は終わりだと言わんばかりに目を瞑る。一時期、という事は今は離れているんだろうか。それとも辞めたんだろうか。
「人気、といえば、ヒロも女の子からの人気がでそうやんなー」
不意に告げられた言葉に顔を上げる。なんの話をしているんだろうか、と首を傾げれば近くにいた麗日さんが、「ヒーローになった時の話だよ」という。
「そうだといいな」
そう照れたように告げれば爆豪くんに物凄く睨まれた。
「爆豪くんの個性は派手だし、人気でると僕は思うよ」
「ヒトトセは武器がないと無理だもんな」
切島くんの言葉に頷いておく。たしかに、百発百中では武器がないと戦えない。
「でも、ほら、相澤先生みたいなヒーローだっているから僕は凄い向いてると思うよ」
緑谷くんの言葉に、ありがとうとお礼を言った。
「ほら、コレが爆豪ちゃんとの差ね。ヒロくんは謙虚だわ。正反対ね」
「うるせぇ!」
梅雨ちゃんの言葉にキレた爆豪くんに、まぁまぁと宥めていれば、先生がゆらりと起きた。
「いい加減にしろ、そろそろ着くぞ」
その一言にみんながビシッと固まった。
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出席番号順だと僕はぼっち席であるが為に、隣は相澤先生だ。今日のヒーロー基礎学はレスキュー、即ち救助訓練である。その為の施設に移動中だ。隣の相澤先生は、流石に寝袋はつけてないがグッスリと眠っていた。
よくよく先生のゴーグルを見れば薄っすらと見た事があるマークが入っている。オリーブの葉に、地球儀、鷲。国連の旗に似たソレだ。間違いなく、S.H.I.E.L.D.のマークである。
「S.H.I.E.L.D.?」
「なんだ」
僕の声に、先生は目が覚めたらしい。ギロリと此方を睨んでくる。とりあえず僕は苦笑いをして、いえ、と首を振った。
「先生のゴーグルに、S.H.I.E.L.D.のマークが入ってたから……先生はS.H.I.E.L.D.にいたんですか?」
「……一時期な」
そう言った先生は話は終わりだと言わんばかりに目を瞑る。一時期、という事は今は離れているんだろうか。それとも辞めたんだろうか。
「人気、といえば、ヒロも女の子からの人気がでそうやんなー」
不意に告げられた言葉に顔を上げる。なんの話をしているんだろうか、と首を傾げれば近くにいた麗日さんが、「ヒーローになった時の話だよ」という。
「そうだといいな」
そう照れたように告げれば爆豪くんに物凄く睨まれた。
「爆豪くんの個性は派手だし、人気でると僕は思うよ」
「ヒトトセは武器がないと無理だもんな」
切島くんの言葉に頷いておく。たしかに、百発百中では武器がないと戦えない。
「でも、ほら、相澤先生みたいなヒーローだっているから僕は凄い向いてると思うよ」
緑谷くんの言葉に、ありがとうとお礼を言った。
「ほら、コレが爆豪ちゃんとの差ね。ヒロくんは謙虚だわ。正反対ね」
「うるせぇ!」
梅雨ちゃんの言葉にキレた爆豪くんに、まぁまぁと宥めていれば、先生がゆらりと起きた。
「いい加減にしろ、そろそろ着くぞ」
その一言にみんながビシッと固まった。
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