愛の形





「旦那」




「今夜オイラの相手してくれよ」

「つい最近相手してやったばっかだろ」

「んー欲求不満?」

「万年発情期が…」

「仕方ねぇだろー。オイラ年頃なんだしよ、うん。…あんまつれねぇとオイラ浮気するかも」

「すればいいじゃねぇか」

「え…?」

「生憎俺はお前の望むモノはくれてやれねぇからな。そいつを満たすためにお前が他の奴と繋がろうと何の文句も言えねぇよ」

「…アンタ本気で言ってんのか」

「ああ」

「………本当、旦那はズルいな、うん」





オイラが望むのはアンタからの愛だけだってのに。







「…知ってる」









せめてお前の心が満たされればと、

俺の精一杯の懺悔。













――――――――――――


はい、解説を加えさせて頂きますと、旦那はデイダラがただ単に快楽を求めているのではなくて、自分からの愛を欲しているのだとちゃんと分かってます。でも感情のない自分には、いくら体を重ねても与えてやれない。だから浮気を促すような発言をするのですが、デイダラは旦那が好きだから決して他人と交わろうとはしない。っていう二人独特の愛の形。
ちなみに旦那はデイダラは裏切らないと心の何処かで信じてます。


余談になりますが、これは私と彼氏さんのある日の会話をかなり美化したものです。ほんとかなーり美化してます←重要
ってなんの惚気じゃ/(^o^)\←殴


2012/10/03




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