唇歯輔車


−泣きそうな青リンゴ
 抱えてる胸の奥
 転がって強がって
 窮屈な空睨む
 運命に従順に熟すのを待つもんか



果てのない大地。茂る草木。地につく背部。投げ出された手足。雲まで染める夕陽。淡い青と橙の境。落とされる影。妙な浮遊感。流れる雲。移りゆく景色、時間、季節。生々流転。偉大な自然。小さないのち。無数の生命。放たれる輝き。パックリと口を開き、獲物を待つ闇。表裏一体。突如襲う孤独感、etc. etc...



−千の風(足掻いて)吹け吹け(叫んで)
 私は(それでも)シャボン玉(知ってく)
 弾ける瞬間、虹放て



遮断される視界。暗転。研ぎ澄まされる聴覚。巣に戻る鳥の鳴き声。風に揺られ擦れる草木の葉。静かなざわめき。近づいてくる足音。


「旦那…何やってんだ」


「旦那には何が見えてる?」


「オイラにも旦那と同じモノが見えるか?」



−予期せぬ(上昇して)嵐に(下降して)
 抗う(それでも)シャボン玉(生きてく)
 弾ける瞬間、虹放て



隣に横たわる同じ衣。風になびく金色。引き締まった頬。きつく上がった目尻。蒼い瞳。伸ばされた手。


「…生きてる」



−千の風(足掻いて)吹け吹け(叫んで)
 私は(それでも)シャボン玉(信じてる)
 予期せぬ(上昇して)嵐に(下降して)
 抗う(それでも)シャボン玉(生きてく)
 弾ける瞬間、虹放て



いつの間にか姿を消した太陽。降りてきた夜の帳。瞬く星。仄かに光るは欠けた月。吹き抜けていく冷風。絡まる視線。触れる指先。

人間であればきっと泣いてしまっていた。
















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やっちまったよ。意味不明です。
曲聞いてイメージが湧いたので文にしようと思いきゃこの様だぜ。


2012/11/23



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