×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -




にげる、

「はは、ははは、なにを怯えておられるのですか、主。大丈夫です、安心してください。俺はあなたを決して裏切りません。俺はどこかの誰かとは違う。あなたのために生きていますから。っは、そんなに締めつけないで下さい、出てしまいます、主、あるじ、あ、っあ……! 申し訳ありません、我慢できなくて、つい。……わざとでしょう? 俺が気をやりそうになるとそんな風に挑むような目をして。いまので、ああ、六度目でしたか。いけません、主、逃げないで下さい。今日はあなたを離しません。離してはならないのです。あなたがきちんと俺の子を孕むまで絶対離しません。……そうです、あなたのことは一生、俺が死ぬまで、きっと離しません。あっ、あるじ、あるじ、いけません、そんなに可愛らしい声を出されると我慢できなくなります。すみません、申し訳ありません、あるじ、あるじ、そうです、俺を見て下さい。ちゃんと俺を見て、見つめて下さい。俺の子を孕むように、俺はあなたを見つめ続けます。あるじ、俺の名を呼んで下さい、長谷部です、はせべ、は、せ、べ、です。ほらこの可愛らしい唇で、呼んで下さい、できるでしょう。そう、そうです。あ、っは、あるじ、逃げないで下さい、逃がしません、あるじ、あなたは俺のものだ。あなたもあなたと俺の子供も、俺のものです。あるじ、どこに逃げるというのですか、主、あるじ、いけません、乱暴はしたくないのです、どうか落ち着いて下さい、お願いします。そうです、お嫌でも仕方ないのですから受け入れて下さい。何故お泣きになるのですか。ああ、そうか、抱き締めれば泣き止むのでしたね。ほら主、安心して下さい、俺はちゃんとあなたのことを考えています。どうか泣き止んで下さい、どうか。あっ、あるじ、いけません、そんな急に、あ、あ、出します、あるじ、あるじ、ある、じ」