×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -




ダイナマイト



 切り刻んで引き裂いて抱きしめて噛みついて、血塗れになった方が彼女は可愛かった。単調な喘ぎ声より痛みに悶える声の方が素敵だった。というか単純に、殴る行為に興奮していた。爽快感とストレス解消。セックスと暴力は直結している。
「いたい、いたい」
「痛くしてんだから当たり前だろ」
 オレは顔も気にせず殴る。そうしないと興奮しないから。白い肌に流れる血が最高に綺麗だった。ゾクゾクして下半身に血が集まる。
「ごめんなさい、キバナ、ゆるして」
 もう痛いくらいにギンギンになっていた。自分でも簡単なやつだと呆れる。
「許してやるから、足開け」
 太腿を思い切り殴りつけると悲鳴を上げた。あーあ、痣になるなぁ、これ。オレには関係ないからいいけど。顔もすでに傷だらけだし、まぁ、彼女がなんとかごまかすだろう。口だけは達者なやつだから。
「気持ちよくしてやるから、な?」
 あやすように言ってみる。怯えた彼女の瞳から溢れ出る涙がまたオレを駆り立てた。

- - - - - -