切り刻んで引き裂いて抱きしめて噛みついて、血塗れになった方が彼女は可愛かった。単調な喘ぎ声より痛みに悶える声の方が素敵だった。というか単純に、殴る行為に興奮していた。爽快感とストレス解消。セックスと暴力は直結している。 「いたい、いたい」 「痛くしてんだから当たり前だろ」 オレは顔も気にせず殴る。そうしないと興奮しないから。白い肌に流れる血が最高に綺麗だった。ゾクゾクして下半身に血が集まる。 「ごめんなさい、キバナ、ゆるして」 もう痛いくらいにギンギンになっていた。自分でも簡単なやつだと呆れる。 「許してやるから、足開け」 太腿を思い切り殴りつけると悲鳴を上げた。あーあ、痣になるなぁ、これ。オレには関係ないからいいけど。顔もすでに傷だらけだし、まぁ、彼女がなんとかごまかすだろう。口だけは達者なやつだから。 「気持ちよくしてやるから、な?」 あやすように言ってみる。怯えた彼女の瞳から溢れ出る涙がまたオレを駆り立てた。 - - - - - - |