涼南0



「アンタはおかしいと思わないわけ?」

そう問うと、ぱちりと瞬きしてからゆっくり首を傾げた。そして、なんで、と聞き返してくる。

「だってこんなこと、普通は男と女ですることなんだろ?」

「…誰に聞いたんだい。そんなこと」

シワを寄せたその眉間にそっと指で触れる。すると風介はオレの頬を撫でた。

「確かに私とキミは男同士だ、でもね晴矢。お互いに好き合ってるのにそれが叶わないなんて酷だろう」

「うん」

「周りから見れば気持ちの悪かろうが私たちは愛し合ってる、男同士だからって関係ないんだよ」

「そっか」

「そうさ」

「わかった。ごめんな」

「うん、ところで君にそんな間違った知識を与えた奴は誰なんだい?愚かしい奴だな」

「言わねーよ、どうせお前また殺しちゃうだろ」




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