涼南0


子どものままだった。
同性での恋愛なんて、そりゃあ簡単に上手くいくはずはなかったんだ。
それでも確かに、オレと風介は愛し合っていた。

風介は不器用な性格ながら、いっぱいオレを愛してくれた。手も繋いだ、抱きしめてもらった、キスもした、セックスもした。低めの体温がオレには心地良くて、頬を撫でられる度に目を細めた。

頭良いくせに生活力はなくて、家事もてんでダメで、そのたび「晴矢は良い嫁だ」と言って、オレはそれにバーカってしかいつも返せなかったけど、内心嬉しくて堪らなかったりとか。多分バレてたけど。

大好きだった。
愛してた。
いや、今も、愛してる。

オレのためってことはわかってる。オレも、こうしたほうが風介のためだって、わかってる。好き合ってる子どもの恋愛ではもう、ダメなんだ。

たくさんの愛をくれた。
きっとこれからもオレの中で一番の人。
ありがとう、風介。
大好き。









報われない

com

「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -