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HAYA音ちゃん乳首プレイ! -1-

 ――HAYATOは音也のどこが好き?

 例えばそう尋ねれば、彼はあのキラキラのアイドルスマイルで『もっちろん、全部だにゃあ!』と答えるだろう。それは勿論本心だろうけれど、その中でも際立ってお気に入りの所があるのだ。

「え、……ここ、で?」
「そう、ココ。だって音也くん、ボクがここ弄るとすっごくキモチよさそうに喘ぐんだよ。自分じゃわからないかにゃ? だから、ここでボクの擦ってみて? きっとすっごくすっごくキモチよくなれるにゃあ!」

 そう、誰にも負けないくらいの、素直さと純粋さ。音也が生まれながらに持ち合わせているその性質は、音也の全てをすきだと公言して憚らないHAYATOの、特にお気に入りな箇所であった。



****
 HAYATOの性器がどくんと脈うち、先端からこぷりと透明な雫が溢れ出す。いつもならばそれは、乾く間もないうちに音也の赤い舌が掬い取ってしまうのだが、今日は違った。
 音也は熱に浮かされたような瞳でそれをじっと見つめた後、吸い寄せられるように前へ乗り出し、その手に握ったままの熱い陰茎を自身の乳首へと導いたのだ。

 大きくいきり勃った肉棒の先端、透明な雫を宿したままの尿道口の窪みに、音也の赤く熟れた乳首がぴとりと触れる。同時に音也が吐き出す熱い吐息に紛れて、ぷちゅ、と雫が弾けた音が聴こえたような気がした。

「音也、く…ん」

 名を呼ぶと音也は一瞬だけ視線をHAYATOへと寄越したが、今自分がやっていることを考えるととても目を合わせていられないのだろう、すぐに逸らしてしまった。すこし視線を彷徨わせた後、自分の乳首と陰茎をじっと見た彼の顔が、先程までよりももっと赤く染まったような気がした。

「は……ぁ、…くっ」

 だがその初々しい仕草とは裏腹に、くっつけた瞬間はおそるおそるという表現がぴったりだった音也の手の動きがいくらもしないうちに遠慮のないものに変わってゆく。先程一粒だけ溢れた先走りを乳首に塗りつけるように右手で握ったHAYATOの陰茎を上下させ、そのままぐっと姿勢を前傾させて先端をぐりぐりと乳首に押し付けた。
 下から乳首を擦りあげ、下げるときにはカリの部分で引っかくように。初めてとは思えない動きとそれから与えられる快感に、HAYATOの腰がひとりでに揺れてしまう。

「ふあ、きもちい……音也くん、上手だね」

 くちくちという粘着質な水音とお互いのしずかな吐息だけが響く部屋で、会話も自然と小さな声になった。赤い髪をそおっとかきあげ、耳たぶをなでてやりながらそう褒めると、音也は心なしか嬉しそうな表情を見せた。もっとも、彼はいまだに視線を上げてくれないから、まじまじと確認することはできないのだが。

 そのうちに、甘えるように自らの腿に置かれていた音也の左手がいつの間にか離れていることに気付いたHAYATOがその行方を視線で追ってみると、音也の股間へと辿りついた。
 そう、音也はまだキスと口淫だけだというのにHAYATOに負けないほど大きく勃起させており、それからとろとろと溢れる先走りを潤滑油に扱いて――いわゆるオナニーをしていたのだ。
 恋人の痴態を認めた瞬間に、ぞくんと背筋が震えたのがわかった。勝手に唾液がたまってきて、それを飲み込むごくりという音が耳に響く。

 ガーネットの色を宿した美しい瞳を透明な涙で潤ませ、先程まで自分の陰茎を咥えていた艶やかなくちびるからはぁはぁとあまい吐息を零し、もどかしくてたまらないというように腰を揺らしながらオナニーをしている恋人。そうして、彼の胸にちょこんと飾りのようについている赤い乳首には、彼の手によって自分の陰茎が擦り付けられているのだ。

 無意識のうちにぺろりと舌なめずりをするHAYATOの姿はいつものにゃあにゃあ可愛い彼の印象とは程遠く、猫というよりはもっと獰猛な猫科の獣そのものだった。最高級のごちそうを目の前にして、彼の理性が保つ筈もない。普段であれば音也だって気付いてそれなりに逃げるだろう。けれど目の前の快楽に夢中になっている仔犬に気付けと言っても無理な話である。

「――ふふっ、こんなに真っ赤な顔して、淫乱な音也くんはやっぱり乳首でも感じるのかにゃ?」
「HAYATOぉ……おれ、どおしよ、気持ちいい、よぉ」
「素直に感じてていいんだよー。もっとキモチよくなるように、ボクも手伝ってあげる」
「ひゃんっ! や、ぁっ」

 右手を伸ばして、空いている彼の乳首に爪先でそおっと触れる。弾くようにしたあと、間を置かずにきゅっとつまむと、音也の口からはあまったるい嬌声が零れた。

「なぁに、今の声。音也くんは痛いのもスキなの?」
「んあ、違……」

 ダメだとか、違うとか、そんな否定のセリフを口にしてみても、鼻にかかった甘えるような声では逆効果だ。『痛いのもスキなの?』先程音也に問いかけたこの質問の答えはYESだということを、HAYATOはとっくに知っている。あえて問いかけたのは、乳首を苛められるのと――それから、言葉攻めに弱い音也の乱れた表情が見たかったからだ。

「違わないでしょー。ほら、下もこんなにして」
「!!! や……っ」」

 先程から気になっていた、自分の性器を包んで扱いている音也の左手。足でそれをつついてみると、ばれてないとでも思っていたのだろうか、音也は悪戯が見つかってしまった子供のようにびくんとはねさせて手を離す。

 ――こうすればなかったことにできるとでも思ったのかにゃ?

 HAYATOはそう心の中でひとりごちると、障害がなくなったのをいいことにそのまま足先でぐっと押しつぶしてみる。

「ひぃっ、やぁぁっ」
「あーあ、もうぱんぱんだにゃー。足で触ってもわかるよ? 何こんなに期待してるの?」
「だ、……だめ、でちゃう、やめ、あ、はやと、」
「ほら、音也くん。自分でやるのとボクの足、どっちがきもちい? ね?」
「ひぁ、やっ、も、ぁ、あ――っ!」

 ほんのちょっとの、戯れのつもりだったのだ。この可愛い恋人はどこまで乱れてくれるのだろうというちょっとした好奇心で、足で踏んでみただけ。けれど音也はHAYATOが想像していたよりもずっとずっといい声で啼いてみせた。もともと大きな目をまんまるに見開いて、くちびるの端から飲み込みきれない唾液が伝うのを気にも留めずに。
 ぐっと踏みつけたり、先端を親指で擦ってみたり、HAYATOが足で苛めていたのはそう長くはない時間だったけれど、音也はもともと自分で擦っていた性器への予想だにしなかった強い刺激にあっさりと精液を吐き出した。






改定履歴*
20120614 新規作成
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